MERLICは、プログラミングが不要で直感的な操作だけで画像処理システムを構築できる、オール・イン・ワンの画像処理ツールです。システム開発効率を大幅に上げ、かつ、システムのコストダウンに貢献できます。さらに、世界最先端の画像処理ライブラリHALCONの高度な画像処理機能を利用できます。
3/20にリリース予定のMERLIC5.5では、従来の豊富な画像処理ツールに加え、TCPソケット通信、ディープカウンティング機能などが新たに追加され、活用の幅が広がります。
MERLIC 5.5 新機能
TCPソケット通信
MERLIC 5.5には、新しいTCPソケット・プラグインが導入され、外部機器とのデータのやり取りがさらに容易になりました。画像処理フローとは独立したツール上で、ソケット通信の送受信の内容を設定できます。これにより、外部機器から特定のテキストメッセージを受信したら画像処理内容を切り替えたり、画像処理の結果をまとめて外部機器に通達したり、といった機能を実現できます。OPC UAのような複雑なプロトコルをサポートしていないデバイスでも高度な送受信を実現できる、非常に便利な機能です。 |
Deep Counting
MERLIC 5.5には、新機能として、Deep Counting機能が追加されます。この機能は、ディープラーニングをベースに、画面上に存在する複数の物体を効率的にカウントし、同時に、その位置情報を出力することができる機能です。事前に検出したい物体の形状を学習させる必要がありますが、他のディープラーニングの手法とは異なり、数枚の画像だけで迅速に学習させることができます。 |
新しい色検査ツール
さらに、新機能として、対象物の色味の検査を行う、色検査ツールが追加されます。 |
ハイダイナミックレンジ画像
前回のバージョンアップで、1カメラから複数の撮影画像を取得することができる機能が加わりました。MERLIC 5.5ではその具体的な活用例として、ハイダイナミックレンジ(HDR)画像を合成するためのツールが追加されました。この機能は、既存の「画像を結合」ツールを拡張しており、露光状態を変えて撮影した複数枚の画像を1つのHDR画像に合成できます。反射率の異なる対象物の撮像やハレーションを除いた画像の取得など、MERLICで簡単に検査可能な対象物の幅が広がります。 |
MERLICディープラーニングサンプルプログラムのご紹介
アプリケーション開発が簡単なMERLICは、アルゴリズム開発が不要なディープラーニング機能との親和性が高いツールです。今回、MERLICでディープラーニング機能を簡単に試していただけるサンプルプログラムをリンクスにて準備しました。ヒートマップ画像の保存や、個別の画像に対する推論処理も簡単に行えます。
MERLICディープラーニングサンプルプログラムで可能なこと
・ディープラーニング推論処理(学習は行えません。学習は無償のディープラーニングツールをご活用ください)
・ヒートマップ表示画像の保存
・実行日時、判定クラス、信頼度、処理時間などをCSVに保存
ぜひこのサンプルプログラムをダウンロードして、皆様のディープラーニングアプリケーションの構築にお役立てください。
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