光切断プロファイルセンサー（レーザー変位計）

Gocator2000シリーズは三角測量の１つである光切断法を採用した2次元レーザー変位計です。
光切断プロファイルセンサー（レーザー変位計）とは、レーザー光をライン状に対象物の表面に照射し、その反射光をカメラでとらえてレーザー光の映る高さによって対象物の高さを計測するセンサーです。
対象物断面の高さや形状などをプロファイルデータとして取得します。

プロファイルデータはXZ座標系で表現される2次元データです。
これをY方向に移動しながら連続的に取得しプロファイルデータを積算することでXYZ座標系の3D点群データを生成することができます。
3D点群データを使用することで対象物の立体的な寸法測定や外観検査に利用することができます。

光切断レーザー変位計 Gocator 2000 シリーズ

3DセンサーGocatorは光切断、縞投影、共焦点と3つの計測手法の機種を揃えています。その中でも最もラインナップが豊富なのがこの光切断プロファイルセンサー（レーザー変位計）のGocator2000シリーズです。
光切断レーザー変位計はレーザーとカメラの位置関係、レンズの組合せによって視野や計測範囲が変わります。Gocatorはμmレベルの高さ計測が可能な高精細モデルから最大視野幅2mの広視野モデルまで幅広いラインナップを揃えています。
レーザー色も赤と青の機種があり、対象物の素材や計測内容によって最適なものを選択できます。

スタンダードモデル 2300シリーズ	高解像度モデル Gocator2400シリーズ	高速・高解像度モデル Gocator2500シリーズ	超高解像度モデル Gocator2600シリーズ
1ラインあたりの解像度が1280ポイントのスタンダードモデルです。汎用的に利用できる赤色レーザーを搭載しています。 センサーから対象物までの距離（WD）が最長の2000mmを確保できるGocator2375を備えています。	1ラインあたりの解像度が1500～1940ポイントの高解像度モデルです。用途に応じて赤色レーザーと青色レーザーを選択できる機種があります。最小X解像度（6μm）のGocator2410、最大視野幅2mのGocator2490まで幅広いラインナップを揃えています。	最高フレームレート10KHzでの高速撮影が可能です。解像度も1ラインあたり1920ピクセルと高解像度かつ高感度のセンサーを搭載しており、速度と精度の両方を兼ね備えたシリーズです。 高速に流れるコンベア上の対象物の外観検査など、インライン検査に最適です。	1ラインあたりの解像度が4192ポイントと一体型光切断プロファイルセンサーでは世界最高レベルの解像度を誇るシリーズです。 センサー1台で広い視野を高精度に計測できます。

• 機能紹介
• 製品仕様

機能紹介

光切断レーザー変位計導入のメリット

光切断レーザー変位計Gocatorを3次元インライン検査に導入するメリットとして下記が挙げられます。

• 広い範囲を高精度に3次元形状計測
• キャリブレーション済なので箱から出してすぐに立上げ、mm単位で計測が可能
• ロボットやコンベアなどの搬送ラインと組み合わせて高速な3次元計測に対応
• 計測ソフトウェアを内蔵し高度な3次元計測処理をマウス操作で簡単に構築可能

高精度な3次元形状計測

Gocator2600シリーズは1ラインあたり4192ポイントの断面プロファイルデータを取得することができます。一体型光切断レーザー変位計では世界最高レベルの解像度で高精細な3D形状データを取得します。
例えばGocator2630は最大視野幅130mmを確保しながらX解像度30μmのプロファイルデータが取得可能です。
青色レーザーと赤色レーザーの機種を展開しており対象物の素材や表面状態に応じて適切な機種が選択できます。高精度機種にはガラスなどの透明体を計測できるモデルも用意しています。

高速撮影で3次元インライン検査に対応

Gocator2500シリーズは最速フレームレート10kHzの高速3Dスキャンでコンベア上を高速に移動する対象物も正確に捉えることができます。
高感度イメージャーでノイズの少ない鮮明な3D形状データを取得し光沢のある金属素材の対象物も計測可能です。

マウス操作で簡単に計測機能を構築

Gocatorは2D/3Dのデータに対して寸法計測や外観検査を行うためのソフトウェア機能をセンサー本体に内蔵しています。
2Dプロファイルデータでは幅・高さ・角度・円径・粗さ・面積・エッジなど20種類以上のツールが利用可能です。
3D形状データでは平面角度・球径・穴径・平面度・容積・OCRなど30種類以上のツールが用意されています。
またマウスで直観的に操作できるインターフェースにより、プログラミング経験のない方でも容易にインライン検査処理が構築できます。

広視野高解像度・360度3Dスキャンを可能にするバディシステム

Gocator2000シリーズは1台でも広い視野をカバーできます。
しかし「広い視野」と「高精度」を両立させたいケースや円柱形状を360度囲むように計測する場合は、複数台のセンサーを組み合わせて撮影します。
Gocatorには「バディシステム」という複数台のデータを簡単に合成する機能を内蔵しています。

バディシステムにはMaster810またはMaster2410 という専用の電源ハブを使用します。
Master810は最大で8台、Master2410は最大で24台のセンサーを同期することができます。
複数台のGocatorをMaster810/2410に配線し、アライメント機能でセンサー同士の位置関係をキャリブレーションすることで様々な3Dスキャンの撮影方法に利用できます。

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  ワイドレイアウト

  センサーを複数並べて配置することで広い視野を高精度に計測することができます。

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  リングレイアウト

  3台もしくは4台のセンサーを中心に向くように配置することで、円柱形状1周分の断面データを取得することができます。

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  対面レイアウト

  2台のセンサーを向かい合わせに配置し、対象物の上下面を撮影します。凹凸の激しい対象物でも正確に「厚さ」を計測できます。

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  リバースレイアウト

  光切断法はレーザー光の反射を斜め上からカメラで捉えるため高い対象物を撮影すると一部が死角となって映りません。2台のセンサーを向かい合わせに配置することで死角をカバーしデータ抜けを軽減します。

バディシステムのセンサーキャリブレーションは簡単に設定することができます。
例として、ワイドレイアウトではセンサーと同じ数の穴が空いたプレートをキャリブレーションターゲットとして使用します。
各センサーで穴が映るように配置し、アライメントボタンをクリックするとキャリブレーションが完了します。