食品製造業界への適用事例

生産速度と品質の両方が要求される食品製造業界では高度に自動化されたインライン検査システムが多く導入されています。
一方野菜や食肉などの自然物は色合いや大きさの個体差があり、検査自動化が困難とされてきたケースもありました。
3Dセンサーを使用することで色合いに関係なく対象物の形状や表面状態を正確に測定します。形状データに基づく3次元インライン検査が可能です。

事例1 食肉の自動スライス

食肉は部位によって太さが異なり、同じ厚さでスライスしていくと個々の体積が変わってしまい均一になりません。
コンベア上を流れる食肉の体積や断面積を事前に計測し、同じ体積になるように厚さを調整しながら自動スライスします。
光切断3DセンサーGocator 3台で囲むように配置することで食肉全体の形状が計測可能です。
Gocatorでは簡単に複数台のセンサーのデータを結合することができ、食肉1周分の断面積を正確に測定します。

事例2 カップヨーグルトの蓋の密閉検査

カップヨーグルトなどの蓋は完全に密閉されていないと内容物が劣化し大きな問題につながります。
コンベア上を高速に流れるカップヨーグルトを3Dスキャンし、シールの浮きやヨレを検知して欠陥品を検出します。
シール表面に模様が入っていても3Dセンサーなら色に関係なく蓋の形状のみを正確に計測可能です。
1分間に600個のヨーグルトカップを高い解像度で検査します。

事例3 ジャガイモの自動ソーティング

サイズや形状によって用途が変わるジャガイモの判別では、膨大な量を短時間で選別するため高速な処理判断が要求されます。
3DセンサーGocatorは高速搬送されるじゃがいもをリアルタイムに3D計測し、長さや体積に基づき、用途別に分類します。
またパーツ検知機能でジャガイモ1個1個の領域に自動的に分割し、内蔵の計測ツールを使用して体積や縦横比を計測します。

事例4 パン生地の体積計測

コンベア上に流れる焼成前のパン生地の体積を計測します。
2台のセンサーを配置することで側面の形状まで正確に計測可能です。
高解像度タイプの光切断センサーを使用することで、幅広のコンベアラインを流れる生地を一気にスキャンします。
Gocatorの計測ツールを使用してスキャンした3Dデータから各パン生地の領域に分割し、各々の体積、高さ、幅を計測します。

事例5 野菜の成長レベルの自動計測

高度に自動化された野菜のハウス栽培では光量、温度、湿度、二酸化炭素レベルなどを自動制御し、年間を通して新鮮な野菜を生産しています。
プランター内の葉物野菜の面積・高さを3次元計測することで、野菜の成長度合いを数値で管理します。
3DセンサーGocatorでプランター毎に野菜を3Dスキャンし、計測ツールで平均高さ、面積、ばらつき(均一性)を測定します。各種管理データと組み合わせることで環境条件による成長パターンを分析し、農業技術改善に役立てています。

事例6 エビのサイズ別自動仕分け

高速コンベアレーンに流れるむきエビをGocator光切断センサーで3Dスキャンし、サイズによって自動的に等級別に仕分けします。
3Dデータからエビの長さや体積を測定し、等級や規格外品を瞬時に判別します。
エビがランダムに流れてきてもGocatorのパーツ検知機能でエビ1つ1つを領域分割し各々のサイズを出力します。

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