全数検査をあきらめない
『3次元』インライン検査
製品製造の自動化が進むにつれ全数検査に要求される検査精度・速度は
高まる一方です。
2D+3Dのデータを使用することで3次元的に寸法計測や外観検査など多くの項目を
一度に検査できる『3次元』インライン検査が今注目を集めています。
検査用途別に最適な3次元計測手法、最新の3Dセンサーについてご紹介します。
TECHNOLOGY 3D検査のテクノロジー
3次元インライン検査とは 製造ラインの全数検査実現手法
インライン検査とは工場などの生産ラインの中で行う検査工程のことです。
インライン検査を導入することで、製造した製品全てを検査する全数検査を容易に行うことができます。
本記事ではインライン検査のメリット/デメリット、検査システム構築のポイントについて解説します。
また2Dと3Dの画像検査の違いについても紹介します。
3Dセンサーとは 各種計測手法と使用用途を解説
3Dセンサーとは対象物の3次元形状を計測するセンシング機器のことです。
一般的なカメラ(2Dセンサー)は2次元の明暗情報を取得します。
一方、3Dセンサーは2次元データに加えて高さデータが取得できます。
本記事では、3Dセンサーの種類を計測手法別に解説。
また、3Dセンサーの用途と具体的な製品例もまとめます。
AI外観検査とは 検査員を超える正確で柔軟な自動検査の実現
AI外観検査とは製造業界における製品の外観をチェックする作業を、AIを活用して自動化することです。
本記事ではAI外観検査と他のAI画像処理との違いや、AI外観検査の検査精度を左右するディープラーニングツールの選定、教示データ撮影のポイントについて解説します。
3D画像検査とは 速度と精度を両立させるインライン外観検査
3D画像検査では対象物の3次元データと画像処理を用いて形状計測や欠陥検出を行います。
2Dと3D画像検査を組み合わせることで、難易度の高い外観検査項目にも対応できます。
本記事では2Dと3D画像検査の特徴や、検査項目別に3D画像検査を取りれるポイントについて紹介します。
CASE STUDY 3次元インライン検査 業界別事例
検査の自動化における課題と「3次元インライン検査」導入による解決事例です。
さまざまな業界の具体的な工程・対象物における検査課題の解決・改善例を紹介します。
3Dセンサー 業界別適用事例
物流・3PL業界
- 輸送荷物のサイズ測定と自動ラベリング
- 梱包前製品の容量計測
- コンテナボックス内の個数カウント
- ロボットによるパレタイズ/デパレタイズ
- ロボットによるピックアンドプレース
食品製造業界
- 食肉の自動スライス
- カップヨーグルトの蓋の密閉検査
- ジャガイモの自動ソーティング
- パン生地の体積計測
- 野菜の成長レベルの自動計測
- エビのサイズ別自動仕分け
半導体業界への適用事例
- シリコンウエハの外観検査
- BGA/PGA検査
- リードフレームの曲がり・コプラナリティ検査
- パッケージ基板の外観検査
- ワイヤーボンディング/ボールバンプの欠陥検査
建材・住宅設備業界
- 角材の全周寸法計測
- 断熱材パネルの寸法計測・外観検査
- カーペットの自動切断
- ビル用建材の表面切削加工
- 柱の歪み・曲がり計測
- 木板の寸法計測・うねり検査
自動車製造業界
- 自動車パネルの段差すき間計測
- ドアフレームのシール材塗布検査
- プレス加工部品の寸法検査
- 溶接ビードの外観検査
- ロボットによるルーフパネルの自動組付け
- タイヤの外観検査・ホイール取付け検査
具体的な導入事例を見る
建材製造業インライン検査(外観検査)Gocator導入事例
建材製造業インライン検査における3DセンサーGocatorの導入事例をご紹介します。
A社はセメント製品メーカーです。
セメントと繊維を混合して強化された繊維強化セメント板を製造しています。繊維強化セメント板は建物の外壁や屋根、内装などに広く利用されています。
A社ではこれまで人手で検査をおこなっていました。
今回インライン検査を導入することで、製品検査の自動化、効率化を実現しました。