建材・住宅設備業界への適用事例

建材・住宅設備業界は扱う対象物のサイズも大きく重量があり、ロボットや油圧機器による製造・検査の自動化が進んでいます。
大きなパネルの寸法や歪みを検査するには広い視野を撮影する必要があります。広い視野をカバーする3Dセンサーや、複数台で撮影したデータを合成する技術により広視野製品の3Dインライン検査も可能になりました。

事例1 角材の全周寸法計測

画像検査で角材の全周を計測するには広い視野を撮影できるカメラが必要です。
さらに引き戸の側面などに施されている溝加工も計測するには高い計測精度が求められます。
3DセンサーGocatorは最大視野幅2m、ライン画素数4200ピクセルの高解像度機種も展開しており、大きな対象物を高精度に測定できます。
また、4台のGocatorで四方から囲むように撮影することで、角材全周の計測が可能です。Gocatorなら必要に応じて視野や解像度の異なるセンサー同士を合成することもでき、加工溝の幅、深さ、位置を正確に計測します。

事例2 断熱材パネルの寸法計測・外観検査

建築物の壁や屋根に使用される幅数mに及ぶ大きな断熱材パネルを3Dスキャンし寸法計測と外観検査を行います。
3D センサーGocatorには最大視野幅2mの機種も用意されており、大きな対象物を一度にスキャンします。
また内蔵の計測ツールで3辺サイズや厚みを計測する他、パネル表面に見られる穴や異物の欠陥検出も可能です。
3Dデータを使用することで高さ閾値と面積フィルタから容易に欠陥検査処理が構築できます。

事例3 カーペットの自動切断

大きなカーペットの製造工程で端位置を正確に計測し、不要部分を切り落とします。
柔らかいカーペットは端部の位置が上下左右に変動しますが、3Dセンサーで計測することで位置ずれにリアルタイムに追随します。
カーペットの両端に3DセンサーGocatorを配置して段差個所を正確に計測します。
どこをどの程度切り取れば良いかカッターにフィードバックし、不要部分を最小限に抑えて正確な寸法でカットします。

事例4 ビル用建材の表面切削加工

幅数mに及ぶ金属スラブからビル用の建材ブロックを切り出すため、スラブの位置・寸法を計測します。
複数台のカメラを並べて撮影することで広い視野をカバーすることができます。
3DセンサーGocatorは複数台のデータを簡単に合成することができ、スラブ全体の寸法と厚さを正確に計測します。
素材の無駄なく、規定の厚さになるように表面の切削加工を行います。

事例5 柱の歪み・曲がり計測

電柱や丸太のような大きな円柱形建材に対しても歪みや曲がりを検査する必要があります。
4台の3DセンサーGocatorで柱を囲むように配置し、移動しながら撮影することで、柱の全体形状がスキャンできます。
全周の3Dデータから、なだらかな凹みやうねりも検出できます。
Gocatorの内蔵計測ツールを使用することで、柱の曲がりや凹みの検出、断面積の測定が可能です。

事例6 木板の寸法計測・うねり検査

コンベアで流れてくる大きな木材の板の寸法計測と歪みやうねりを検査します。
最大視野幅2mの3DセンサーGocatorで高速に木板を3Dスキャンし、内蔵の計測ツールで寸法計測、歪み検査を行います。
3D形状の撮影と同時に2D輝度画像も撮影し、木目に見られる節の検出も行います。

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