先月のLINX ExpressVol.584では、3DセンサーGocatorの新世代ソフトウェアプラットフォーム『GoPxL』が本格始動したことをご紹介しました。本号は更に深堀りし、GoPxLの新機能について触れていきます。
GoPxLは全てのGocatorシリーズで共通して使用できるソフトウェアです。今回ご紹介するGoPxLの新機能も全てのGocatorで利用できます。また、GoPxLの本格始動に合わせて「GoPxL特設ページ」が公開されました。こちらも是非ご覧ください。
Gocator内蔵ソフトウェア「GoPxL」の新機能を特設ページでチェック!
| GoPxLは全ての3次元センサーGocatorシリーズに付属する最新の『無償』ソフトウェアパッケージです。 従来の付属ソフトウェアと同様に「撮影・測定/判定・コントロール」機能を備え、センサー本体内で処理を行うことができます。 この度GoPxLの特設ページが公開されました。 従来のClassic版と比較して拡張性の高いスクリプトツールやデータの配列化などより高度な処理に対応できるようになった新機能を是非ご確認ください。 | ![]() |
新機能追加!—— 従来ソフト「Classic」からの進化
Gocator内蔵ソフトウェア『GoPxL』で追加された新機能の一部を紹介します。
① 無限の可能性が広がる『スクリプトツール』
スクリプトツールは、Gocatorの各種計測ツールをPythonで自由に記述できる機能です。他の測定ツールから取得した測定値、サーフェース、プロファイル、幾何学的特徴量に対して、条件分岐や独自演算などのカスタム処理を追加できます。
生成した結果は、他のツールやPLC出力へ受け渡すことが可能です。これにより、外部PLCやPCアプリケーションに追加のロジックを実装することなく、より高度な検査処理を実現できます。
従来のルールベースによる制約がなくなり、Pythonベースのライブラリも組み込み可能になりました。例えば、NumPyを用いた多次元配列処理や、CSVファイルの読み書きを任意のフォーマットで行うことができるため、細かなニーズにも柔軟に対応できます。
適用例として、接着剤の塗布検査アプリケーションをご紹介します。金属プレートに塗布された複数本の接着剤の幅および高さを計測します。下図右側はGocatorで撮影した接着剤の断面データです。GoPxLでは配列を扱えるため、1つのツールで複数本を一括計測できるようになりました。
また、接着剤の本数や位置は品種ごとに異なります。そこで、品種ごとの測定領域や測定数をあらかじめCSVファイルに登録し、スクリプトツールで当該CSVファイルを読み込んで、測定領域を動的に変更する仕組みとしました。これにより、設定ファイルを変更することなく、接着剤の本数や位置変動に追随した柔軟な測定が容易に行えるようになりました。

② 3Dデータに基づく柔軟な外観検査『アノマリー検出』
最先端AIを活用した外観検査機能「アノマリー検出(オプション機能)」が新たに追加されました。従来のClassicに搭載されていたルールベース処理では、あらかじめ定義した条件による検査は可能である一方、多様な欠陥に柔軟に対応することが難しい場合もありました。
アノマリー検出では、良品および不良品のデータを学習させ、ラベル付けを行うことで、不良を自動的に判別します。データ形式は、3D高さデータと2D輝度データの両方に対応しています。

下記の動画では、タイヤ側面の検査事例を紹介しています。タイヤ側面は凹凸のある形状のため、ルールベース処理では複雑な高さの閾値設定が必要になりますが、アノマリー検出を使用することで、よりシンプルな設定で検査が可能です。
学習フェーズでは、良品および不良品のデータセットを読み込み、それぞれにラベル付けを行います。推論(判定)フェーズでは、判定結果を視覚的に確認でき、ラベル情報と照らし合わせながら評価することが可能です。
AIが異常の可能性が高いと判断した箇所は、ヒートマップ(色分け表示)で可視化されます。さらに、従来のルールベース処理と併用することで、不良の定量評価にも対応できます。
③ 配列・条件分岐による高度な制御構造
「配列」および「グリッド」形式に対応したことで、複数のデータに対して行う同じ計測処理を1つにまとめられるようになりました。半導体パッケージのBGAのように1つの対象物に数十個の凹凸があるケースにおいて、特にその効果を発揮します。
領域を個別に分割し、すべての頂点の高さ測定や体積計測、コプラナリティ検査といった処理を、数個のツールで効率的に実現できます。
さらに、条件分岐ツールにより、測定結果に基づいて、後続の処理を変えることができるようになりました。さまざまな条件下においても、柔軟かつ高速な測定処理を行うことができます。

④ ユーザーインターフェース開発ツール『GoHMI』
| GoHMIを使用することで、タッチパネル表示モニタ向けの操作インターフェースを簡単に開発できます。基本的なボタン操作や機種切り替えに加え、計測結果に応じた赤/緑の表示切り替えなど、画面を自由にカスタマイズすることが可能です。 また、GoPxL画面に表示される3Dデータのカラーマッピング表示や、3D+2Dの重ね合わせ表示についても、表示画面のURLをコピーするだけで、そのままGoHMI画面上に表示できます。 | ![]() |
続きは『GoPxL特設ページ』をチェック!
Gocator内蔵ソフトウェア『GoPxL』の新機能の一部を紹介しました。詳細については新たに公開された『GoPxL特設ページ』をご確認ください。

| Gocator 内蔵ソフトウェア 『GoPxL』 特設ページはこちら | 最新版『GoPxL』ソフトウェア 無料ダウンロード |
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