スマート3DセンサーGocatorの新製品『Gocator 6320/6310』がリリースされます。1ラインあたりのデータポイント数6500ピクセル、X解像度2.1μmで、微細な凹凸を高精度に3次元計測します。昨年リリースされた世界最高レベルの解像度を持つGocator 2600シリーズの1.5倍の解像度を持ち、さらに、高速モデルGocator 2500シリーズと同等レベルの速度で3Dスキャンが可能です。
本号では、新製品Gocator 6320/6310の最新情報をご紹介いたします。
新製品 究極の光切断3Dプロファイルセンサー
『Gocator 6320/6310』
高速・高精度モデルとしてリリースされたGocator 6320/6310は、1ラインあたりのデータポイント数6500ピクセルの高解像度撮影に加えて、最大10kHzの高速スキャンを実現しました。精度と速度の両方が要求される精密製品のインライン検査に適用できます。
レンズ、レーザーともにテレセントリック光学系で設計されており、X方向の死角なく撮像が可能です。
Gocator6320/6310 製品スペック
高解像度センサーをテレセントリックに捉えるため、より高NAのレンズを新たに設計しました。レンズ窓が従来機種と比べて大きくなっていますが、これによりわずかな反射光も捉えることができ、高品質な3Dデータが取得できます。特に斜面の計測において、従来モデルと比べてより急角度な斜面まで捉えることが可能になりました。
Gocator 6320 視野幅31mmを確保しながら、X解像度4.3μmでの高精度計測が可能です。細い線キズの深さを捉え、定量的な外観検査を実現します。 Gocator 6310 光切断センサーでは世界最高レベルとなるX解像度2.1μmを実現。半導体製造工程など、微細な計測が必要な検査をインラインで可能にします。 |
Gocator6320と2520の比較
視野幅30mmが確保できる最上位機種 Gocator2520と新製品 Gocator6320 の撮像データを比較しました。ICチップのリード部を撮影し、同じ箇所の断面プロファイルを比較しています。Gocator6320は点間ピッチも細かく、リードの端部まで捉えられているのが確認できます。
Gocator 6320 デモ機動画
先日行われたプライベートイベントLINXDAYSでGocator6320のデモ機が初めて登場しました。デモ機の様子は下記より動画でご覧いただけます。
Gocator 6320/6310 適用例
半導体パッケージ BGA検査
X解像度2.1μmのGocator2610では直径数十μmのBGAもきれいに捉えることができます。BGAのはんだバンプの過不足やばらつき、基板の反りを非接触で高速高精度にインライン検査します。
EVバッテリー 電極コーティング検査
EVバッテリーの電極コーティングなど、光沢面でも高品質な3Dデータを取得できます。複数センサーを結合するマルチセンサーネットワーク機能により、1スキャンで対象領域全体を検査可能です。
赤レーザーモデルのラインナップ追加
上位機種の中視野モデルに、新たに赤レーザー機種が追加されました。(Gocator 2540 / 2550 / 2630 / 2640)
金属表面では青色レーザーの方が安定した計測が可能ですが、反射率の低い黒ゴムや黄色~赤色の対象物では、青色光が吸収されてしまい計測に不利なケースがありました。
赤色レーザーモデルの追加により、茶褐色などこれまで青色レーザーが苦手としてきた対象物にも対応が可能になりました。例としてモーターコアのコイルなどの赤銅製品では、赤レーザーの方が光の反射が良好で、より質の高い計測データが得られます。
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自動車製造業界、半導体業界、食品製造業界など3Dセンサーの業界別適用事例もご覧いただけます。
サンプルワークをお借りしての計測評価やデモ機のお貸出しも随時承っております。
計測評価では、計測精度・視野・速度・コストの観点からどの計測手法・機種が最適かを実際に計測してご提案します。Gocatorはデモ機のお貸出しにも対応しています。
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