オールインワン画像処理ツール「MERLIC」の最新バージョン5.6が本日10/16にリリースされます。
セグメンテーション機能の標準化などのディープラーニング機能の拡充や、フォトメトリックステレオ機能の標準化、RESTプラグイン経由での画像出力などの機能追加が行われています。
MERLIC 5.6のインストールは こちらから |
MERLIC 5.6リリースキャンペーン!カメラ複数台接続ライセンスを特別価格でご提案
今回のMERLIC5.6リリースに合わせた複数台接続ライセンスのキャンペーンを本日より開始します。
MERLICはカメラの接続台数に応じて下記ラインナップを提供しています。
・MERLIC Small:カメラ1台まで接続可能
・MERLIC Medium:カメラ2台まで接続可能
・MERLIC Large:カメラ4台まで接続可能
カメラを複数台使用することで、画素数を落とさずに視野を広げたり、ワークの上下左右など複数面を一度に検査することが可能になります。
今回のキャンペーンでは、複数台接続用のライセンスを特別価格でご提供します。
新規でライセンスを購入する場合、1つ上のパッケージを、価格差なしでご提供します。
また、既にMERLIC5 SmallやMediumライセンスを利用されているユーザー様向けには、カメラ接続台数アップグレードを50%オフでご提供します。
ぜひ複数台のカメラを利用した画像検査を行われる方は今回のキャンペーンでライセンスの新規購入やアップグレードをご検討ください。
キャンペーンの詳細は、営業担当か御見積依頼窓口にお問い合わせください。
MERLICの御見積依頼は こちらから |
MERLIC 5.6のアップデート
セグメンテーション機能が標準化、外観検査で利用頻度の多いディープラーニング機能を網羅
これまでコンセプトツールに入っていたセグメンテーション機能が標準機能になりました。この機能では、ディープラーニングの技術をベースにピクセル単位で欠陥領域をアウトプットします。学習時にもピクセル単位で欠陥領域を覚え込ませるため、画像分類やオブジェクト検出より小さな欠陥の検出精度の向上が期待される手法です。また、NG領域がピクセル単位でアウトプットされるため、後処理で面積や直径の計測を正確に行え、ルールベースとの組み合わせで正確な良否判定を行うことも可能です。
今回のアップデートで、MERLICで利用可能なディープラーニング機能は6つになりました。外観検査などでよく使われる「画像分類」「アノマリー検出(良品学習)」「オブジェクト検出」「セグメンテーション」をMERLICでも網羅したことになります。
MERLICはディープラーニング機能を利用してもソフトウェア単体で50万円未満から導入が可能です。買い切りライセンスのため追加費用もかからずディープラーニング機能を活用できる点は業界の中でもコストパフォーマンスの高い製品になっています。
ディープラーニング機能の領域処理をアップデート
複数のディープラーニング関数の領域・ROI設定方法が改善され、画像処理ロジックの開発が容易になりました。これにより、別ツールで前処理の設定をしなくても、ディープラーニングのツールブロック(関数)で検査領域の絞り込みが可能になります。
またアウトプットの領域機能もアップデートされ、オブジェクト検出ツールの中でインスタンスセグメンテーション機能を利用いただけるようになります。こちらは検出対象物の領域を粒子単位で分割しつつピクセル単位で領域のアウトプットが可能なため、細胞や穀物の個別領域抽出に優れた機能になっています。
フォトメトリックステレオ機能が標準搭載
微妙な凹凸の欠陥や反射が強い対象物の検査に有効な手法として、フォトメトリックステレオという手法があります。この手法では対象物の立体情報とテクスチャ情報を分離することができます。
例えば、印刷文字と点字が一体化したブレイルノイエを見てみましょう。通常のライティングで画像を取得すると、点字の凹凸をうまく抽出できなかったり、点字の凹凸により文字に影や歪みが生じてしまうことがあります。フォトメトリックステレオでは、4方向または8方向から角度をつけて照明をあて、その複数の画像を処理することで、対象物の立体情報とテクスチャ情報を分離することが可能です。
この手法を応用すると、通常の照明条件では検査が難しい対象物の検査が容易になります。
例えばフロアーパネルのような表面の模様と微小な凹凸欠陥を検出する際や、錠剤のPTPシートの外観検査、またシャンプーボトルのような局面で光沢がある対象物の凹み検査など、通常の光学系では安定した検出が難しい検査に有効です。
今回フォトメトリックステレオ機能がMERLICの標準ツールに加わりましたので、オプション費用なしでこの機能がご利用いただけるようになりました。
MERLICの最小パッケージ「Smallライセンス」は20万円未満からご利用いただけます。弊社でご提供しているコストパフォーマンスの高いiRAYPLEカメラと組み合わせ、別途産業用PCと照明を用意すれば100万円未満で検査システムをご用意いただけます。
RESTプラグイン経由で画像の出力が可能に
MERLICはPLCなどの外部機器通信用にプラグイン機能を搭載しています。TCPソケット通信やMELSECプラグイン、OPC-UAなどがよく使われていますが、HTTP経由で外部アプリと連携ができるプラグインもMERLIC 5.5から搭載されました。MERLIC 5.6ではこのRESTプラグインで画像のアウトプットが可能になりました。
RESTプラグインで出力したデータは、例えばWebアプリケーションなどに利用できるため、MERLICの内蔵GUI機能だけではなく、独自のGUIが開発可能になります。ユーザーが独自のアプリ画面に画像を表示することができ、GUIのカスタマイズ性が高まります。Webアプリケーション化すれば、スマホで検査結果を確認するアプリケーションの構築も可能となり、現場のFAニーズに合わせたMERLICの利用が可能となります。
その他のアップデート
その他にもMERLIC5.6では次のようなアップデートがあります。
・カメラパラメータのデータセット化
・Siemens SIMATIC S7 PLCs専用の新規通信プラグインの追加
・標準機能化:「ディープラーニングでカウント」「色を認識する」
・2Dデータコードの読み取り精度向上
・ドキュメントのオンライン化
MERLIC 5.6はMELRIC5のライセンスをご所有の方であれば無償でアップデート可能です。
また、初めてMERLICをインストールされる方向けには、45日間の無償トライアルをご用意しております。ぜひ実際にMERLIC 5.6をインストールし、機能アップしたMERLIC5.6をお試しください。
MERLIC 5.6 インストールはこちら | MERLICのトライアルは こちら |
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