スマート3DセンサーGocatorの新機種、Gocator2540/2550が正式にリリースされました。
最大視野幅518mm、最高フレームレート10kHzを誇る高速・広視野タイプの光切断プロファイルセンサーです。
本号ではGocator2540/2550の詳細と新しいアプリケーション事例、そして最新版のGocatorファームウェアVer6.1SR3の新機能についてご紹介します。
高速・高解像度 3D光切断プロファイルセンサー Gocator2540/2550
1プロファイルあたり1920画素の高解像度スキャンで広い視野を高精度に撮影します。
青色レーザーにより金属などの光沢表面でもノイズの少ないクリアな3Dデータが得られます。
他のGocatorシリーズ同様、内蔵の計測ツールを備えており、センサー本体のみで3Dスキャン、計測、入出力制御が可能です。
- 1プロファイルあたり1920点の高解像度計測
- 10,000ライン/秒 の高速プロファイル計測
- 120~518mmの視野幅をカバー
- 青色レーザー搭載
Gocator 2540 / 2550 の位置づけ:高速モデルにおける中視野帯
G2500シリーズは1秒間に10,000回以上のラインスキャンが可能で、速度面ではシリーズ最高性能を誇ります。
従来のG2500シリーズの最大視野幅はG2530の100㎜でしたが、G2540/G2550はさらに広い視野である120~518mmまでの視野幅をカバーします。
高解像度と高速性を両立した2500シリーズですが、これまで狭い視野での高精度モデルのみのラインナップで選択肢も限られていました。
このG2540/2550はその穴を的確に埋める新製品となっています。
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円筒型バッテリーセルの電極部の高さ・平坦度計測
広い視野を高速に撮影するGocator2500は多数敷き詰められたバッテリーセルの高さ計測に最適です。
生産速度が求められるバッテリー製造においてもインラインで正確かつ高速に検査を行います。
青レーザーで金属の電極表面も低ノイズでクリアに撮影します。
分割ツールで個々のバッテリー領域に分割し、マスクツールで中央の電極部分にデータを絞り込みます。
平面度ツールで高さ平面度を計測、また円形エッジツールで形状不良がないか正確に検査します。
バディシステムを使用した建材の曲がり・形状検査
Gocatorはバディシステムを使用して複数台センサーのデータを合成することができます。同じシリーズであれば異なる解像度の機種を組み合わせることもできるので、側面はGocator2540、上下面はGocator2530といった検査内容に応じた組み合わせが選択できます。
金属角柱全体の幅、厚さ、長さに加えて、角柱に彫られた溝の幅・深さも同時に計測します。青レーザーと露光タイミングをずらすデバイスマルチ露光機能により、光沢のある金属角柱もノイズの少ないきれいな全周データを撮影することが可能です。
タイヤストリップの巻き位置ガイダンス
タイヤストリップをドラムに巻く工程で、ストリップの端部をGocatorでスキャンし、正しい位置に供給されるよう装置に位置決め結果をフィードバックします。
段差の位置計測、溝の深さ・幅計測も内蔵されている計測ツールでソフトウェアを追加開発することなく、簡単に計測機能を構築できます。
各種ツールを組み合わせることで位置決めと同時に折れ、重なり不良、すき間、ドッグイヤーなどの外観検査も実施可能です。
最新ファームウェア Ver6.1SR3 リリース
3D光切断プロファイルセンサーGocatorはスキャンだけでなく計測機能や入出力制御機能を備えた『スマート』3Dセンサーです。
最新ファームウェア Ver6.1SR3 では新しい計測ツールが追加・修正され、高度な計測がさらに容易に利用可能になりました。
特に物流ライン向けの機能が充実し、Gocator2490や2880で撮影した箱内の内容量計測などで効果を発揮します。
新たに追加されたSurface Feature Mask ツールを使用することで、たった3ステップで箱内の内容物の容量計測が可能です。
簡単3ステップ 箱内の容量計
またパーツ検知の外部トリガー出力が搭載され、コンベア上を流れる対象物を自動検知した瞬間に外部機器に通知できるようになりました。
これにより、従来の光電センサーによる位置検出は不要となり、シンプルなシステム構成で対象物の検知と3次元計測が可能になります。
コードリーダーに直接信号を送信しQRコードをスキャンしたり、ラベリングロボットとのスムーズな連携に利用できます。
LINX DAYS 2023のご案内
6/2(月)に開催される【LINX DAYS 2023】では『レーザープロファイルセンサー徹底比較!
国内競合製品に対するGocatorのメリット/デメリットを完全網羅』と題し、インライン向けレーザープロファイルセンサー市場においてシェアを急増させているGocatorについて詳しく解説します。
競合製品に対するメリットを具体的な事例を交え徹底比較し、さらに開発元であるLMI Technologies社の次なる一手となる新製品の情報をいち早くお届けします。
是非ご参加ください。
3Dマシンビジョン ならリンクスへ
本号のような、生産ラインの検査自動化における課題を3Dマシンビジョンで解決する「3次元インライン検査」の情報を皆様に広くお伝えするため、この度「3Dマシンビジョン・ソリューション」のWEBサイトを開設しました。合わせて下記をご覧ください。
サンプルワークをお借りしての計測評価やデモ機のお貸出しも随時承っております。
計測評価では、計測精度・視野・速度・コストの観点からどの計測手法・機種が最適かを実際に計測してご提案します。Gocatorはデモ機のお貸出しにも対応しています。
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