3DセンサーGocatorシリーズは、光切断センサーだけでも100種類以上という圧倒的なラインナップを誇ります。これは単なる数の多さではなく、視野幅、解像度、測定速度、レーザー色（赤色・青色）、レーザー強度など、細かな仕様の組み合わせが可能で、お客様の用途に「ぴったり」のモデルを見つけることができます。
必ずしも高性能モデルが最適解ではない実例として、建材パネルの寸法測定アプリケーションの適用例を参考に、本号では3DセンサーGocator2000シリーズのラインナップと用途に応じた選定ポイントについて紹介します。
また、建材・住宅設備にフォーカスした最新のGocatorのアプリケーション事例集をご用意しました。
是非ダウンロードしてご覧ください。

3DセンサーGocator 建材・住宅設備 検査/計測 アプリケーション集 ダウンロード

100種類超のラインナップで あらゆるニーズに対応

Gocatorの特長の一つは、お客様それぞれの「ちょうど良い」を実現できる選択肢の豊富さにあります。高性能すぎて高価な製品でも、安価だが性能不足の製品でもなく、用途に最適化されたソリューションであらゆるニーズに対応します。Gocatorは視野幅だけでも広い選択肢が用意されており、様々な業界における製造・検査工程に利用されています。

視野幅に基づいたGocator 光切断センサーの分類

また解像度や撮影速度といった性能別にシリーズが分かれており、オーバースペックによる無駄なコストを削減します。Gocatorは全てのラインナップにコントローラ機能が搭載されており、内蔵の測定ツールも同じものが利用できるため、将来的な機能拡張にも柔軟に対応可能です。

実際の導入事例：建材パネルの寸法測定における最適解選択

導入事例として、無機系パネル外壁材の寸法測定をご紹介します。
建材パネルの厚み・幅・長さ・反り・ザグリ穴位置など多項目の寸法測定が必要ですが、従来はコンベックスによる手計測を行っていました。3DセンサーGocatorを建材パネルの上下左右に配置して全周を囲むように計測し、内蔵の計測ツールで各種寸法測定を行います。
建材パネルの上下面を撮影するセンサーの要求仕様は下記のとおりでした。

ワークの最大幅610mm以上を満たすモデルだけでGocatorは5つの選択肢があります。
Ｘ解像度が0.5mm以下、加えて搬送速度 30 m/分（= 500 mm/秒）で0.5mmピッチで測定するには2500Hzのスキャンレートが必要です。これらの条件を満たすモデルは3機種ありますが、その中で最もコストを抑えられるGocator2490が採用されました。
お客様からは「必要十分な性能を最適なコストで実現できた」との評価をいただきました。

導入事例の詳細についてはこちらのページで紹介しています。
https://linx.jp/solution/3d/case/example2/

Gocatorのラインナップ

Gocatorの最新事例『建材・住宅設備』業界
アプリケーション集 公開！

これまで公開してきたGocatorのアプリケーション集（全8種類）に加えて、この度建材・住宅設備業界向けの事例集が完成しました。
何十年にも渡って使用される建材や住宅設備は、大きな製品でありながら、高い品質や加工精度が求められます。数mに及ぶ建材は人手での寸法測定にも時間がかかるため、3Dセンサーによる非接触寸法測定や外観検査が行われています。
木材の製材現場から住宅設備の製造工程まで広く導入されている3DセンサーGocatorについて、19個の適用事例を集めました。その一部をご紹介します。

断熱材パネルの寸法測定・外観検査

建築物の壁や屋根に使用される幅数mに及ぶ大きな断熱材パネルを3Dスキャンし寸法測定と外観検査を行います。高解像度シリーズで最大視野幅2mのGocator2690を使用し、大きなパネルを一度に3Dスキャンします。寸法測定では0.5mmの測定精度、外観検査では最小で直径3mm/深さ2mmの穴の欠陥検出に対応します。
Gocatorでは内蔵の計測ツールで3Dデータに基づくサイズ測定や欠陥検出が可能です。フィルターツールで高さ閾値を設定し、ブロブツールで面積フィルタを指定するだけで、簡単に欠陥検出処理が構築できます。

サッシ用押出材の全周寸法測定

住宅の窓に使用されるアルミ樹脂複合サッシの精密寸法測定を行います。ガラスを確実に固定するための溝の幅・深さ、アルミと樹脂の各部材を接合する加工穴の位置・寸法を正確に測定することで、窓の気密性や耐久性を確保します。
3DセンサーGocatorは、アルミの光沢面から樹脂の暗色面まで、様々な素材・色の対象物を撮像できる豊富なラインナップを揃えています。複雑な断面形状の全周測定を効率的に実現します。

キッチン天板の寸法測定・外観検査

キッチンの天板の寸法測定とキズなどの外観を検査します。天板の端部からシンクやガスコンロをはめ込む抜き穴までの位置・寸法を非接触3Dセンサーで高速に撮影し測定します。
セミオーダー式のシステムキッチンは、天板の素材もステンレスや人工大理石など多品種で、複数品種が同一ラインで検査されます。大理石の天板には模様が入ることが多く、2次元カメラでは欠けやキズの検出が困難なケースも、3Dセンサーなら素材・色に関係なく、3次元情報に基づいた欠陥検出が可能です。

本号で紹介した事例以外にも、製材工程の自動化や大きな建材パネルの寸法測定などスマート3DセンサーGocatorを活用した様々な適用事例を導入ポイントと併せて紹介しています。
下記リンクボタンよりダウンロードできる「建材・住宅設備 検査/計測 アプリケーション集」をご覧ください。

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3Dマシンビジョンサイトでは生産ラインの検査自動化における課題を3Dマシンビジョンで解決する「3次元インライン検査」の最新情報を紹介しています。
自動車製造業界、半導体業界、食品製造業界など3Dセンサーの業界別適用事例もご覧いただけます。

サンプルワークをお借りしての計測評価やデモ機のお貸出しも随時承っております。
計測評価では、計測精度・視野・速度・コストの観点からどの計測手法・機種が最適かを実際に計測してご提案します。Gocatorはデモ機のお貸出しにも対応しています。

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