シングルラインのラインスキャンカメラはコストパフォーマンスが最重要な要素の一つ
TDIラインカメラのパイオニアであるTeledyne DALSAですが、シングルラインセンサーを搭載の一般的なラインカメラ(以下、ラインカメラ)への開発投資も積極的に行っております。ラインカメラの場合、TDIカメラとはサプライチェーンが異なり、エリアカメラと同様にカメラメーカーはセンサーメーカーからCMOSセンサーを購入しカメラに仕立てます。このサプライチェーンの違いがあるため、TDIカメラメーカーは限られているのに対し、ラインカメラメーカーは多く存在しています。そのため、コストパフォーマンスの高さがお客様に選んでいただく上で最も重要なポイントの一つになります。
一方でTeledyne DALSAは上図で示すようにCMOSセンサーも自社開発できる限られたメーカーであるため、ラインカメラにおいても単純にコストダウンを行うだけでなく、ハイエンドで培った技術力も活かしたコストパフォーマンスに優れたカメラを提供し続けております。
今回は近日リリースになるラインカメラの新製品Tetraシリーズの特長をご紹介します。
コストパフォーマンスだけではない新製品 Tetraシリーズ
■Tetra シリーズの製品特長
1. 2.5-GigEインターフェース採用でCameraLink Baseと同等の転送帯域を実現
TetraシリーズはDALSAカメラとして初めて2.5-GigE Visionのインターフェースを搭載したカメラです。
GigE Visionがマシンビジョンに登場して20年近くが経ち、今日では世界で最も広く普及しているカメラインターフェースにまで成長しました。最大100mまでの長いケーブル長とGigE Visionで定められた通信プロトコルに基づく安定性、複数台接続の容易さ、低いシステムコストなど様々なメリットがあることはご存知の通りですが、通信帯域が100MB/secであることは検査用途で用いられるラインカメラにおいては制限になることもあります。
Tetraで採用している2.5-GigEインターフェースは250MB/secの転送帯域を有しており、CameraLink Baseと同等速度での画像取り込みが可能です。2.5-GigEはパソコンとの接続に画像入力ボードが必須ではないため、システムコストの観点ではCameraLinkに対して大きなメリットがあります。GigEへ移行することでコストダウンをしたかったけれどもGigEでは転送帯域が足りなかったり、CameraLinkでは伝送距離が足りずリピーターでケーブルの延長をしていたりといった課題をお持ちの方にとってTetraシリーズは最適です。
2. 2ライン / 3ライン構成のセンサーでハイパフォーマンスを実現
Tetraシリーズはローコストカメラでありながらパフォーマンスに優れたTeledyneオリジナルのCMOSセンサーを搭載しています。
モノクロカメラのセンサーは2ライン構成で、通常のシングルラインでのラインスキャン撮像だけでなく、1ライン目と2ライン目で露光時間を変更しHDR(High Dynamic Range)撮像を行うことができます。
カラーカメラのセンサーは3ライン構成のTri-linearで、各ラインがRGBそれぞれの感度を持つためベイヤー方式のような補間なしでカラー画像の撮像ができるため高い色再現性を誇ります。
■TetraシリーズとLinea Lite / Linea 2シリーズの違い
Teledyne DALSAのラインカメラにはTetra以外にもLinea Lite / Linea 2シリーズがあります。それぞれのシリーズの特長の違いは下記表の通りです。比較するとTetraシリーズのバランスの良さがよくわかります。
■Tetra シリーズラインナップ
今回リリースになるTetraシリーズは2k / 4k / 8kのモノクロ、2k / 4kのカラーの計5機種です。詳細なスペックは下記表に記載の通りです。
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