自動車の安全性能に直結する自動車部品の検査内容は多岐にわたりますが、異物やキズなどの凹凸外観検査や加工寸法計測では3Dセンサーが活躍しています。
本号では自動車部品に求められる精密な外観検査、寸法計測を可能とするGocator製品ラインナップと、センサー内で検査処理まで完結させる計測ツールソフトウェアの機能をご紹介します。
また、好評のGocatorアプリケーション集第6弾として「自動車部品 検査/計測アプリケーション集」を用意しました。自動車部品は複雑な形状が多い一方で検査の要求精度は高く、インライン検査が難しい対象物です。
最小X解像度2.5μmのGocator光切断プロファイルセンサーで高精細な3Dデータを撮影し、内蔵の計測ツールで寸法計測、外観検査処理に対応します。是非ダウンロードしてチェックしてください。
 | 3DセンサーGocator 自動車部品 検査/計測 アプリケーション集資料ダウンロード |
高精度モデルが充実！
光切断3Dセンサー『Gocator2000』シリーズ
Gocatorは幅広い機種ラインナップを取り揃えています。最大視野幅2mを確保できる広視野機種も充実していますが、Gocator2610/2618がリリースされ、高精度機種も用途に応じた幅広い選択が可能となりました。
最小X解像度2.5μmのGocator2610ではテレセントリックレンズでX方向の死角がない高精細な3Dデータを取得できます。
一般的に画像処理による外観検査では検出したい欠陥サイズの1/5～1/10程度の解像度が必要とされていますが、Gocatorの光切断センサーでも20μm程度の欠陥検出が可能です。
また、最高速度10kHzのGocator2500シリーズでは、Y解像度（送り方向ピッチ）10μmで撮影した場合でも移動速度100mm/secでスキャンすることができ、速度と精度の両方が必要とされる3Dインライン検査に対応します。
高精度モデル ラインナップ（X解像度20μm以下の機種）
Gocator2000シリーズには、X解像度20μm以下のモデルだけで現在7機種のラインナップがあります。
視野幅、解像度、フレームレート、レーザー色などの条件から最適なモデルを選択できます。
内蔵ツールで完結！膨れ/打痕 外観検査
全てのGocatorセンサーには計測ツールが内蔵されており、WEBブラウザからマウス操作で簡単に追加設定することができます。
幅や高さといった寸法計測はもちろん、平面補正、各種フィルタ、ブロブ、マッチングなどの画像処理機能も搭載されており、Gocator内のツールで検査処理まで完結させることが可能です。プログラミング知識がなくても、マウス操作で処理を追加するだけで容易に検査処理が構築できます。
ソフトウェア開発が不要となる分、開発期間を短縮しコストも抑えることができます。
自動車部品の検査/計測工程で活躍する3Dセンサー
最新の自動車部品検査/計測アプリケーション集からピックアップした適用事例をご紹介します。
ピストンリングのうねり検査
ピストンとシリンダーの接触部を担うピストンリングは精密に加工され、その形状検査にも高い精度が求められます。ピストンリングを平らな面に置いた状態で、うねりや反りがないかを検査します。
直径100mmのサイズに対して高さ方向で100μm程度のうねりを検査する必要があり、広い視野と高さ精度が求められます。高解像度の3Dセンサーで上から撮像し、細いピストンリングも十分なデータ数を確保して製品全体のうねりや曲がりを正確に計測します。
クランクシャフトの寸法計測
多関節ロボットに異なるツールを順に把持させて、クランクシャフトの寸法計測、粗さ測定、ねじ切り検査、加工穴検査といった複数の項目を自動検査します。
3Dセンサーでは角部のR寸計測や溝の幅計測を行います。光沢のある切出し面もマルチ露光設定により安定した計測が可能です。
内蔵の計測ツールでリアルタイムに断面プロファイルの寸法計測を行います。
ブレーキディスクローターの外観検査
ブレーキディスクローター側面の外観検査と製造番号読取りを自動化します。タクトタイム内に0.5mm程度の欠陥を検出必要があるため、50μm分解能で高速にスキャンします。
凹凸外観検査と同時に打刻された製造番号の読取りを行い、ブレーキディスクローターの複数検査項目を効率的に実施します。最高速度10kHzのGocatorで高速スキャンし、ブレーキディスクローターをタクトタイム内に検査します。
続きは「自動車部品 検査/計測 アプリケーション集」をチェック！
自動車部品検査/計測アプリケーション事例集では本号で紹介した事例の他に、オープニングトリムの全周計測、溶着加工の外観検査などのGocator適用事例を導入ポイントと併せて紹介しています。
下記リンクボタンよりダウンロードできる「自動車部品 検査/計測アプリケーション集」を是非ご覧ください。
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画像センシング展2024にGocator最新機種を出展します！
6月12日(水)～14日(金)にパシフィコ横浜で開催される画像センシング展でGocatorの最新機種を出展します。皆さまのご来場をお待ちしています。
Gocator4020 LINX Express Vol.502号でリリースを発表した同軸共焦点ラインセンサーGocator4020を今回初めて出展します。 |  |
Gocator 2610 / 2618 データポイント数4192 pixel/ラインの超高解像度光切断センサーGocator2600シリーズの最新機種です。 |  |
3Dマシンビジョン ならリンクスへ
3Dマシンビジョンサイトでは本号のような、生産ラインの検査自動化における課題を3Dマシンビジョンで解決する「3次元インライン検査」の最新情報を紹介しています。
食品製造業界、自動車製造業界、半導体業界など3Dセンサーの業界別適用事例もご覧いただけます。
サンプルワークをお借りしての計測評価やデモ機のお貸出しも随時承っております。
計測評価では、計測精度・視野・速度・コストの観点からどの計測手法・機種が最適かを実際に計測してご提案します。Gocatorはデモ機のお貸出しにも対応しています。
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