5/25 HALCON 22.05 Progress リリース
開発環境をサブスクリプション方式でご利用いただける「HALCON Progress Edition」には、半年に1回、最新の画像処理機能が追加されます。HALCON 22.05 Progressには、アノマリー検出の発展系となる「グローバルアノマリー検出」、高い効果を発揮するDeep OCRに「トレーニング機能が付加」され、ディープラーニングアプリケーションの構築がさらに容易になります。更に、ECC200に対するグレード検証機能が高機能化するなど、ユーザのニーズに合わせて機能が改善されています。
グローバルアノマリー検出
ファクトリーオートメーション業界は日々生産工程の改善に力を注いでおり、不良品の製造工場ではないという理由から、十分なトレーニングデータの収集が難しい場合が多々あります。本問題に対応すべく、良品画像のみで学習可能なアノマリー検出を更に発展させ、ピクセル単位で判断できる局所的な欠陥だけでなく、位置ずれや有り無しなど周囲との相対的な関係性を考慮した検知を実現しています。
グローバルアノマリー検出により、これまで以上に人間の感覚に近い判断が実現可能になります。
【適用例】基板外観検査
グローバルアノマリー検出は、上記のボトル以外にも基板などの産業用途でも適用可能です。例として、以下の良品基板を学習させます。
不良品の画像として、数字がマーキングされていない画像を準備します。
数字がマーキングされていない箇所は特に目立つ特徴もないため、本領域を見るだけでは、背景であるのか、数字がないのかを判断することができません。これはピクセル単位の判断をしているからです。しかし、グローバルアノマリー検出を適用させることによって、大局な判断、つまり少し引いた視点で判断することができるようになり、結果的に上記の「数字がない」という判断が実現できています。
圧倒的な性能向上を実現したグローバルアノマリー検出を、ぜひお試しください。
Deep OCRのトレーニング機能
ロバストな読み取りを行うDeep OCRに、トレーニング機能が追加されます。劣悪な照明条件による低コントラスト画像や独自フォントなど、ユーザーに合わせたネットワークを作成いただけます。学習方法も既存のディープラーニングと全く同じですので、特に複雑な手順は必要ありません。
その他の最新機能情報は、画像センシング展セミナーにて
6月8日-10日に開催される画像センシング展に出展します。初日のセミナーでは、HALCON22.05新機能をベースにHALCONディープラーニングの進化を徹底的に解説します。奮ってご参加ください。
日時:6月8日(水)13:10~14:00
場所:パシフィコ横浜 アネックスホールF202
お申し込み先:https://www.adcom-media.co.jp/seminar/2022SS/session/I-141.html(外部サイト)
MERLICオンライントレーニング、開催決定!
ご要望の高かった、MERLICトレーニングの開催が決定しました。MERLICの特徴と基本的な操作方法を分かりやすく解説します。加えて、MERLICを用いた画像処理アルゴリズム構築だけでなく、カメラ接続・GUI構築・外部機器との接続までの一連の流れを詳しくご紹介します。
是非、ご参加ご検討ください。
日時:5月27日(金)13:30~14:30 (以降、不定期開催)
形式:Zoom(事前登録制)
費用:無料
最新機能をすぐに評価 「HALCON Trial Kit」
ディープラーニングなど最新機能の評価・導入をご検討されている方を対象に、実際にHALCONを扱いながら、体験・学習できる「HALCON Trial Kit」を提供しています。HALCONの最新機能を、是非ご評価ください。
ご意見・ご感想募集
LINX Expressに関する要望やご感想を募集しております。下記フォームよりお気軽にご投稿いただけましたら幸いです。
いただいたご意見については今後の運営の参考にさせていただきます。皆様のご投稿お待ちしております。