FeaturePrintTMシステムとは
自動車部品、電子機器、金塊、衣料など肉眼による個体識別が困難な物体は数多くある中、実は、これらの表面には物体固有の微細な模様や傷などのテクスチャが存在します。FeaturePrintTMシステムは、画像から物体固有のテクスチャデータの抽出・独自の照合処理により物体の個体識別を容易に実現します。(製品ページはこちら)
目視での個体識別は困難ですが、図に示すように拡大して確認すると表面には個体特有のテクスチャが存在しています。FeaturePrintTMシステムはこれらのテクスチャを捉えることで、対象物に対しても誤判定なく識別ができます。偽造品防止向けの真贋判定や設備改善向けのトレーサビリティで活用が進んでいます。
トレーサビリティ技術の現状
1. 一貫したトレーサビリティに対する課題
製品一つ一つのトレーサビリティを実現する現在の技術としてデータコードや、レーザーマーカー、刻印、特殊コーティング等があります。しかし、既存トレーサビリティ技術のバーコードやレーザーマーカー等は製造過程の中でデータコードを付与した後に加工されることで、付与したデータが消えてしまう問題もあり、トレーサビリティが実現できないケースがあります。対策として刻印や特殊コーティングも検討されていますが、いずれにしてもモノ自体を加工することができない製品には使用ができません。
様々な要因から製品の製造から出荷までの一貫したトレースのためのコード貼付・刻印ができる製品は10%未満と言われ、トレーサビリティを実現できない対象物が数多く存在します。
2. 専用機器が必要となる課題
現在のトレーサビリティ技術であるレーザーマーカーや刻印、特殊コーティングなどは技術に応じた特殊な機器を必要とするため、手軽にシステムを構築することが厳しく導入障壁が高い現状があります。
例えば、レーザーマーカーは、レーザー加工機を必要とし、識別用の読み取り装置を導入する等複雑なシステム構成を組むことが必要です。また、製品に直接印字するため製品によっては、スペースの問題でマーキングする範囲の制約も発生するなどの課題があります。
FeaturePrintTMシステムの登録/識別用ステーション構成
FeaturePrintTMシステムは、特殊なカメラやPC等は必要なく一般的なハードウェア構成で登録・識別が可能な点が優れています。Alitheonの技術はあくまでソフトウェアであり、ハードウェアには汎用的なマシンビジョン製品を使用いたします。
例えば、BaslerのモノクロUSBカメラ、Baslerレンズ、レイマック社製の面照明の組み合わせで、識別が可能です。また、ソフトウェアをインストールするPC要件として、OSはLinux、CPUにCorei7以上、メモリ8GBと標準的でGPUは不要です。
手軽に、環境変化に対応した個体識別を実現!
FeaturePrintシステムは、特殊なハードウェアを使用しない場合においても、登録した製品のキズや凹み、シュリンクのような包装されている場合等の表面変化にも対応しています。
トレーサビリティをご検討の方へ
本製品にご興味を持たれた方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
詳細説明や技術検証など、トレーサビリティの実現へ向け、具体的にご提案します。
TEL : 03-6417-3371 (担当:須藤)
Mail:sales_alitheon@linx.jp
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