本稿では、新たな産業用カメラブランドの一つ「iRAYPLE」製品について詳しく解説します。今後マシンビジョン業界に起こる変化に対して「iRAYPLE」はどのようなポジションをとるのか、皆様が気になるポイントの一部をご紹介します。
産業用カメラのトレンドにおけるiRAYPLEのポジションとは
これからのトレンドを見通す前に、これまでの産業用カメラの変遷を振り返ります。
2000年代初頭、アナログカメラが主流だった時代は日本製の産業用カメラが世界中の工場で使われていましたが、2006年にGigE Visionの規格が制定されたことで、アナログカメラからデジタルカメラへ一気に移行する潮流が生まれました。GigE Visionによる技術革新によって、アナログボードが不要になる等、ビジョンシステムに構造的なコストダウンが生まれました。このトレンドの変化を捉え、欧米のカメラメーカー達が市場シェアを塗り替え、それ以来、欧米系の産業用カメラがワールドスタンダードになりました。
一方、これからのトレンドを考えると、「アナログからデジタルへ」のような大きな技術革新が起きる可能性は低く、産業用カメラのコモディティ化が進むことが予想され、より価格や納期などが重要なファクターとなります。
「iRAYPLE」は、監視カメラで世界トップクラスのシェアを誇る「dahua Technology社」が、産業用カメラを専門で取り組むために立ち上げた子会社です。グループ全体でカメラ年間出荷台数5,000万台という圧倒的な生産数のスケールメリットを背景に、世界のトップメーカーからCMOSセンサーやFPGA等のコンポーネントを低コスト、短納期で調達することができます。今まで産業用カメラメーカーだけが戦っていたニッチ市場に、監視カメラという圧倒的なスケールメリットを背景に持ったメーカーが参入することで、大きな地殻変動をもたらします。すでに中国はもちろん、韓国市場でもiRAYPLEカメラの急速な普及が始まっており、日本市場でも同様の動きが始まろうとしています。
品質、保守サービス、カバレッジの広さなど
iRAYPLEがマシンビジョン市場に受け入れられる理由を語ります!
詳細は3/15-3/17のウェビナーで!
現在カメラのお見積りを受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
お見積りはこちら
次号では、「Teledyne」ブランド製品について、詳細にご案内します。
お問い合わせはこちら
ご意見・ご感想募集
LINX Expressに関する要望やご感想を募集しております。下記フォームよりお気軽にご投稿いただけましたら幸いです。
いただいたご意見については今後の運営の参考にさせていただきます。皆様のご投稿お待ちしております。