3DセンサーGocator は3次元形状の撮影だけでなく、センサー内蔵のソフトウェア機能で形状計測や画像処理まで行うことができるスマートセンサーです。本号では、Gocatorの高機能な計測ツールを需要の高まっているEV用バッテリー検査に応用した事例を交えてご紹介します。
また、5月よりGocatorのトレーニングコースが始まりますので是非ご参加ください。
高機能3D計測 Gocator内蔵計測ツール
Gocator は “スマート” 3Dセンサー
Gocatorの大きな特徴の1つとして、センサーヘッド自体が単なる撮像デバイスというだけでなく、計測ツールによる良否判定機能やPLCとの通信機能を有しています。そのため、外付けのコントローラーも不要であり、シンプルかつローコストなシステムを構築することが可能です。
この計測ツールを活用するにあたって、特別な画像処理の知識やプログラミングスキルは必要ありません。直観的かつグラフィカルなインターフェース上でマウス操作のみで高度な画像処理を構築することが可能です。段差や幅などの寸法計測はもちろん、近似円を抽出してその中心・半径を算出するなど応用的なツールも多く用意されており、「簡単」と「高機能」の両立こそが Gocator が愛される最大の理由です。
本号ではこの計測ツールを実例を交えてご紹介します。ここで紹介する機能は全てのGocatorに標準搭載されており、センサーを購入いただくと無償で利用できます。
EVバッテリーの外観検査
計測ツールにはオープニング/クロージング等の各種フィルタ処理や領域形状に基づいたブロブ処理も用意されており、欠け検出などの外観検査に利用できます。次の例では角型バッテリーセルの溶接部分に欠けが発生しています。平面補正や高さ閾値処理により溶接部だけを抽出し、高さ・面積値が閾値を超える個所を欠陥として抽出します。
また、下記の例ではシーム溶接をトラックツールで検査しています。
トラックツールは任意のパス上の断面形状を一定間隔で計測することができ、凸部の幅・高さを全ての断面で検査することで溶接の切れ目や過剰塗布を検出します。閾値に対してのOK/NG判定までGocator内で実行可能です。接着剤の塗布検査でもよく利用されるツールです。
【新設】Gocator 定期トレーニングセミナー 初回:5月25日
Gocatorの「簡単」と「高機能」の両立を理解いただくための定期オンライントレーニングを新設することを決定しました。その初回を2022年5月25日に開催します。ミーティングツールZoomを利用したセミナーで、Gocatorの基本操作から今回ご紹介したような計測ツールの使い方についても習得できます。
GocatorはWEBブラウザから簡単に操作できますが、細かい機能を使いこなすためのちょっとしたコツも交えて紹介していきますので、Gocatorに興味はあるがまだよく知らないという方から、既に導入済みだがもっと使いこなしたいという方まで、幅広く満足いただける内容となっています。トレーニングセミナーへのご参加は事前登録が必要です。下記よりご登録ください。
触ってこそわかる「簡単」と「高機能」。Gocatorトライアルキット。
Gocatorの計測ツールの扱いやすさを実感していただくには、実際に触ってもらうことが一番です。そのための無償体験キット「Gocatorトライアルキット」を用意しています。計測機能の体験キットになりますので、Gocator本体をお持ちでない方でも問題なくお使いいただけます。
いくつかのサンプルがあらかじめセットされており、Gocatorの操作画面と同じインターフェースで、自由に計測ツールを追加・編集することが可能です。計測ツールの操作感をご自身のPCで実際にお試しください。
3Dマシンビジョン ならリンクスへ
サンプルワークをお借りしての計測評価やデモ機のお貸出しも随時承っております。
計測評価では、計測精度・視野・速度・コストの観点からどの計測手法・機種が最適かを実際に計測してご提案します。Gocatorはデモ機のお貸出しも対応しています。
3D寸法計測、3Dマシンビジョンについてはリンクスにご相談ください。
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