3次元計測の決定版『3Dスマートセンサー Gocator』は自動車業界をはじめあらゆる産業分野において3D形状計測を必要とする現場で活躍しています。本号では、Gocatorが選ばれる数々の理由のうち大きな対象物の高精度計測を可能とする製品・機能について改めてご紹介します。
広い視野ならGocator。
最大2m視野幅を1台でスキャン
1mを超える大きな対象物を計測することを考えた場合、センサーの視野幅はコストに直結する最も重要な選定指標の1つになります。Gocatorでは、一体型センサーとしては業界最大の2m視野幅での計測を可能とするモデルをラインナップしており、広い視野が必要なケースにおいては多くの場合で市場における唯一の選択肢となります。
Gocator 2490では、1920ピクセルの高解像度で最大視野幅2m / 最大測定深度1.5mを1回でスキャンすることが可能です。以下ではGocator 2490が採用されている例の一端を紹介します。
建材・断熱材の寸法計測
数mの幅を持つ建材・断熱材の検査は、Gocator 2490が最も活用されているアプリケーションの1つです。
例えば3mの幅の建材を計測するシステムを考えた場合、Gocator以外の選択肢では4,5台のセンサーを並べる必要に迫られますが、Gocator 2490であれば2台のセンサーで全範囲をカバーすることが可能となり、結果としてコスト面の大幅な削減につながります。
このアプリケーションでは、Gocator2490を用いて視野幅2m / 高さレンジ150mmを確保しながら、1秒あたり4000回の高速計測で建材パネル全体の寸法計測・歪み計測が実現されています。キズや異物を検出する外観検査にも利用可能です。
コンベアラインにおける荷物の自動仕分け
コンベアラインに流れる大小の荷物を高速にスキャンしセンサー内蔵の計測ツールで3辺サイズを測り、その位置・向きを特定することで自動仕分けに活用されています。
ポイントは、コンベア幅を1台でスキャン可能な点です。封書のような薄い物から背の高い大きな段ボール箱まで同じセンサーで計測する必要があり、広い視野と深い深度の両立が前提条件です。段ボールは3辺合計の長さで規格化されていますが、3辺合計170cmを超える規格の段ボールでは、背の高さは500㎜程度となります。1mのコンベア幅のラインを考えた場合、コンベアのどこを段ボールが流れるかが制限されていない条件化では、仕様として満たさなければならない視野幅は1mではなく、コンベア面から上空500㎜において1mの視野幅を持つ必要があるため、実際のコンベア面における視野幅は1.5m程度が必要です。キャリブレーション済みの光切断方式の3次元センサーで、市場でこの仕様を唯一満たせるがGocator 2490です。
複数台接続ならGocator。
複数台でもシンプルな構成 / 簡単な取り扱い
より広い視野が求められるケースにおいては、Gocatorでも複数台を並べる必要性に迫られます。しかしながら、この複数台を使用しなければならないケースこそがGocatorがその価値をより発揮するケースです。
① コスト面
Gocatorは複数台を接続する際に、最大24台までをコントローラなしで接続することが可能となっています。接続数に制限のある外付けコントローラが必要な他社のセンサーと比較して、台数が多いほどそのコスト差は明確になっていきます。
② シンプルな構成
台数を多く並べるシステムでは、コントローラ同士の通信や結線自体が複雑になったり、そもそもコントローラを置くスペースの確保も問題になります。Gocatorでは全てのセンサーのデータをコントローラレスで1台のハブを通して集約することが可能になっており、ハード/ソフト両面ですっきりとした構成を実現できます。
③ センサー同士のキャリブレーションの簡易性
複雑なセンサー間の位置キャリブレーションも、Gocatorでは専用のGUI上で簡単に実現することが可能です。決まった手順に沿って実施することで、複数台のセンサーからの出力を1台のセンサーに集約したデータとして扱うことが可能です。横並びやリング状など、様々なセンサー配置のキャリブレーションに対応しています。
センサー5台を接続する場合の構成イメージ
3Dマシンビジョン ならリンクスへ
サンプルワークをお借りしての計測評価やデモ機のお貸出しも随時承っております。
計測評価では、計測精度・視野・速度・コストの観点からどの計測手法・機種が最適かを実際に計測してご提案します。Gocatorはデモ機のお貸出しも対応しています。
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