7/2(水)に愛知県刈谷市、7/9(水)には 東京都浜松町で開催された『産業オープンネット展』にリンクスとして初めて出展しました。会期中は両会場でセミナーも行い、多くのご参加をいただきました。そのVideo公開のタイミングとなりましたので、当日紹介したポイントを本号で再度紹介します。
産業オープンネット展は、オープンネットワーク推進団体と企業が、デモやセミナーを通じて産業用ネットワークのメリットを紹介する展示会です。出展者によるセミナーも多く開催され、まさに産業用ネットワークを探しているユーザーにはうってつけの展示会です。
両会場で計2日間の開催でしたが、おおよそ1,500名以上の来場者があったようです。
リンクス出展エリアの様子
セミナー『ソフトウェアPLC CODESYSとその産業用ネットワークの特徴』
両会場で実施したセミナーでは多くのご参加をいただきました。大きく3つのポイントに絞って発表しました。
- CODESYSの紹介(普及の背景、国内での代表的な採用事例)
- CODESYSの主要機能(国際標準IEC61131-3準拠のPLCプログラミング、産業用ネットワークなど)
- CODESYSの利用形態(ライセンス体系紹介)
CODESYSの主要機能はフィールドレベルからクラウドレベルまで全網羅
ランタイムを中心としたPLC実行エンジン、フィールドレベルでの通信制御・モーション制御から、上位はOPC UAでの上位通信、保守管理など非常に広範囲の機能を全てソフトウェアで実現します。IoT対応にも力を入れていることもあり、セキュリティに対しても常時対応してきています。
CODESYS主要機能
Software Definedは市場の要求
最近、『Software Defined』という言葉がよく聞かれるようになりました。ソフトウェア指向であるCODESYSの場合、あらゆる機能をソフトウェアで定義してコントローラを構築します。ハードウェアはその時に必要なものを調達すればいいため、効率よくコントローラの構築が可能です。調達リスクも大幅に低減出来ますね。まさに市場が求めるものをCODESYSは30年以上やってきているのです。
Software Defined:ソフトウェアで定義
CODESYS主要機能:フィールドバス、コミュニケーション
本展示会のテーマである産業ネットワークとしては、CODESYSの特徴の一つであるフィールドバスやコミュニケーションなど通信プロトコルについて紹介しました。
CODESYSではグローバルで普及しているソフトウェアで構築可能な産業ネットワークスタックを持っています。
CODESYSで対応しているフィールドバス、コミュニケーション(OPC UA)
CODESYSでリモートIOはどう利用できるのか?
PLCを使ってIOを拡張する際や、センサーなどアナログ機器と接続するためには一般的にリモートIOを使用します。PLCメーカー製のリモートIOを使用する方が多いかもしれませんが、市場には多種多彩のリモートIO機器があります。CODESYSであれば標準化されたフィールドバスが使用できますので、選択肢が多くなります。
また、一般的なPLCであれば通信ユニットを追加する必要があるため、コストだけでなくスペースも必要になります。CODESYSの場合には全てソフトウェアで定義するため、機能拡張やメンテナンス性が格段に高いのです。
セミナーではEthernetポート、シリアルポート経由でのリモートIO構成例を幾つか紹介しました。リモートIO専用の設定ツールは不要で、CODESYS統合開発環境から設定可能です。これが標準化された通信プロトコルを採用するメリットでもあります。
CODESYSベースのコントローラからのリモートIO構成例
CODESYS統合開発環境の威力
CODESYS統合開発環境は通信プロトコルのコンフィグレータを内装しているため、PLCプログラミングしたデータを簡単に産業ネットワークと連携して外部通信が可能です。
EtherCATドライブ設定、EtherNet/IPでの通信設定など、CODESYS統合開発環境での設定例を紹介しました。
リンクス開催セミナー
セミナーの様子は、下記URL先の産業オープンネット展Webサイトより申し込むことで閲覧が可能です。
期間限定ですので、是非ご視聴してみてください。
https://sangyo-open.net/doc25/request.php
33【株式会社リンクス】ソフトウェアPLC CODESYS とその産業用ネットワークの特徴をご紹介
TRITON/CODESYSで構築したPLC/HMI/Motion/EdgeGW 統合デモ
TRITON/CODESYS 統合デモの紹介
TRITONといえばリリース後の展示会で披露してきた統合デモがありますが、展示会ではリニューアルしたTRITON統合デモ機で様々な産業ネットワークの紹介をしました。
機能はこれまで同様にI/O制御、Motion制御、HMI制御、エッジゲートウェイ、これら4つの機能をCODESYS搭載コントローラ『TRITON』で統合制御しています。
TRITON/CODESYSデモ機構成
TRITON/CODESYS統合デモ機
ソフトウェアによる柔軟な機能拡張とメンテナンス
TRITONは、ユーザーのニーズに合わせて、ソフトウェアで機能を定義・拡張できる柔軟性を持っています。
■スモールスタートが可能
最初は単純なI/O制御(スイッチのON/OFFなど)から始め、後からHMI(操作画面)機能を追加するといった段階的な導入が可能です。
■メンテナンスが容易
機能の追加や変更はすべてソフトウェアの書き換えで行えるため、ハードウェアを追加・交換する必要がなく、メンテナンスが非常に楽になります。
このように、どのような制御を行うかをすべてソフトウェアで決められる点が、TRITONとそれを支えるCODESYSプラットフォームの強みです。
充実した日本語サポートと学習環境
プログラミングの難易度についても、充実したサポート体制でバックアップされています。 リンクスでは日本語のユーザーズマニュアルや、FAQ、サンプルコードを豊富に用意しており、無償の技術サポートも提供しているので安心して開発を進めることができます。
株式会社サンテックス様 主催
『サンテックスものづくり展示会』にTRITONを出展
埼玉県川越を拠点にするメカトロニクス商社、株式会社サンテックス様の展示会に出展します。
TRITON統合デモ機を使用したCODESYSの様々な機能がご覧になります。是非ご来場ください。