HALCON Progress Editionは、パソコンの中でライブラリとして活用するだけでなく、Amazon AWSやMicrosoft Azureなど、お客様の利用されているクラウド環境下で、自在にご利用いただくことが可能となっています。本号では、HALCONクラウドライセンスの仕組みと、ユースケースをご紹介します。

HALCON “Cloud Ready” ユースケース
HALCONクラウドライセンスは、2024年に正式リリースされ、新たな市場で活用される機会も増えてきています。HALCONをクラウド上で利用する、その代表的なユースケースを紹介します。

まず「①集中処理」があげられます。複数の装置で取得した画像をクラウド上に集めて、大量の画像データをまとめて解析・処理することが可能になります。例えば、複数の装置から画像を集めて、クラウド上でディープラーニングの学習を行い、生成したモデルを各装置に展開する、といった運用が考えられます。
そして、「②画像処理サービス」を構築することも可能になります。例えばモバイルデバイスで撮影した画像をクラウドにアップすると、クラウド上で画像処理を行い、その結果を返す、といった運用です。端末上で画像処理を行わないので、フィードバックまである程度時間がかかってしまいますが、端末では実現できない重たい処理をリッチなクラウド環境上で実行できる、というメリットがあります。
また、「③CI/CDパイプライン」、これは、複数の人の作業を効率的に集約して1つのまとまりある製品を作り上げるプロセスですが、HALCONをクラウド上で利用できるようにすることで、画像処理アプリケーションの開発自体も、このパイプラインに乗せることが可能になります。
このように、クラウド環境下でHALCONを利用できるようになったことで、これまでになかった新しい使い方が広まってきています。
ですが、クラウド上で画像処理を行う場合、処理のリアルタイム性を担保することは難しいため、一般的な生産ライン上での全数検査や、装置内部でのアライメントや部品検査などを置き換える、という目的でクラウド画像処理を導入するのは現実的ではありません。目的に合わせてライセンスを選んでいただければ幸いです。
HALCON “Cloud Ready” のフレームワーク

通常、HALCONはUSBドングルでライセンス管理を行いますが、クラウド上ではUSBドングルをはじめとする物理キーをライセンス管理に使うことはできません。そこで、代わりに”ライセンスサーバー”というライセンス認証用の専用アプリケーションを起動して、そこでHALCONライセンスを管理します。ユーザーは、契約したライセンス本数分、HALCONを利用するプロセスをクラウド上に立てることができます。
なお、ライセンスサーバーは、ネットワークを介してMVTec社のクラウドバックエンドと通信し、ライセンスの有効性を定期的に確認します。このライセンスサーバーの導入により、お客様の画像などの機密性の高い情報が外部に流出するリスクを排除していますので、安心してお使いいただけます。
HALCON “Cloud Ready” のライセンススキーム
HALCONには、Steady Edition(買い切り版)、Progress Edition(サブスク版)が存在しますが、HALCON “Cloud Ready”は、Progress Editionに対応しております。また、通常のProgressと異なり、開発ライセンスだけでなくランタイムライセンスもサブスク方式となります。
| 開発ライセンス | ランタイムライセンス | |
|---|---|---|
| Steady Edition | 買い切り | 買い切り |
| Progress Edition | サブスク | 買い切り |
| Progress Edition “Cloud Ready” | サブスク | サブスク |
HALCON “Cloud Ready”のライセンス費用は、お客様のユースケースに合わせて個別に提案させていただきます。必要な開発ライセンス数、ランタイムライセンス数をご検討の上、弊社営業担当までお問い合わせください。










