
iRAYPLEでは、2025年6月にCマウントカメラの新シリーズとして、GigE/USBインターフェース対応の「AHシリーズ」をリリースしました。今回、そのAHシリーズに最新のGpixelセンサーを搭載したCoaXPress-12対応カメラを新たに追加し、リリースいたします。
市場要求に応える ― CXP-12×Gpixelでの開発背景
まず、AHシリーズにおいて、なぜ CXP-12 インターフェースと最新の Gpixel センサーを搭載したカメラを開発したのかについてご説明いたします。
近年、検査装置に求められる処理スピードは急速に向上しており、各センサーメーカーから登場する最新センサーも高フレームレート化が著しく進んでいます。こうしたセンサーの性能を余すことなく発揮するには、それに十分対応できる高速インターフェースが不可欠であり、これが CXP-12 を採用した大きな理由となります。
下図は、縦軸にフレームレート、横軸に解像度を取り、最新の Gpixel センサーと Sony 第4世代センサーをプロットし、併せて CXP-12(1ch) の転送帯域を示したものです。図からもわかるように、Sony 第4世代センサーは CXP-12(1ch)の帯域に余裕がある一方、Gpixel センサーはフレームレートが CXP-12(1ch)の転送限界を超える領域に達しています。
このような背景から、iRAYPLE では CXP-12(1ch)の帯域を最大限に活かせる Gpixel センサー搭載モデルを、最初の製品として開発・投入しています。

■ラインナップ
CoaXPress-12対応 AHシリーズの第一弾として、Sony第2世代センサーとピクセル互換性を持つ Gpixel製 3.4µm 最新センサー搭載モデルを2機種、さらにハイエンド市場で急速に採用が拡大している 25MP GMAX0505 センサー搭載モデルをリリースいたします。
詳細な仕様については、下表をご参照ください。

高速化×コストダウンを両立する、新たな選択肢
以下の表では、iRAYPLEの既存 Camera Link 製品と、今回新たにリリースされた CXP-12 対応カメラの仕様を 5MP・12MP の各モデルで比較しています。
5MP・12MP のいずれにおいても 4倍以上の高速化 を実現しつつ、価格は3割以上のコストダウン を達成しており、Camera Link からの置き換えにおける 新たな選択肢 となります。

またリンクスでは、既存のSonyセンサー搭載カメラと新機種のGpixelセンサー搭載カメラを用いて、置き換え時の課題となりやすい画像処理結果への影響有無について、デモ機を作成し検証しています。
本デモ機では、2機種のカメラを用いて電子基板を撮像し、基板上のチップの寸法計測を行っています。
下記の比較画像に示す通り、カメラのピクセルサイズが 0.05µm 異なるため、計測時のピクセル数には差が生じますが、最終的に算出される寸法は一致していることを確認しています。
この結果から、画像処理結果に影響を与えることなく、容易にカメラの置き換えが可能であることが確認できます。

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