LINXでは、2023年の3月からiRAYPLEカメラを正式に取り扱い開始しております。すでに昨年までで数百社を超えるお客様に使用して頂いており、国内での採用が拡がっています。
そのうちの1社である三生電子株式会社様は、ブランクマウンターで高い市場シェアを誇る会社です。国内でもいち早くiRAYPLEカメラを導入いただき、すでに装置をエンドユーザー様へ出荷しています。
本号では、国内採用事例として、三生電子様がなぜiRAYPLEカメラを採用したのか、採用背景を含め詳しく紹介します。
インラインブランクマウンターで圧倒的なシェアを誇る
三生電子様は、国内で唯一、水晶振動子の組立工程であるセラミックパッケージへの実装から、検査、乾燥、周波数測定、封止など一連の工程をワンストップで実装可能であるインラインブランクマウンターの設計、製造を行う会社になります。
本社を東京都狛江市に構えますが、近年では、ワンストップで設備導入ができるメリットからアジア圏のエンドユーザー様よりインラインブランクマウンターの引き合いが多く、中国やアメリカにも支社を拡大しています。
ブランクマウンターの高精度・高速化の需要が高まっている
水晶振動子の組立工程において、スマートフォンやタブレット端末などに使用される電子部品の小型化に伴い、セラミックパッケージや水晶振動子自体の小型化も必須になっています。
現時点で、最小のセラミックパッケージは「1.0mm×0.8mm」と非常に小さいため、実装を行うブランクマウンターにも高い精度が求められております。
また、5G通信、AIサーバーなどインターネット産業の発展に伴い、水晶振動子の市場規模は大幅な成長見込みであり、生産数に比例する実装から検査までのタクトタイム削減やコスト削減も同様に需要が高まっています。
iRAYPLEカメラの採用背景
三生電子様では、既存のCCDカメラの生産中止を受け、新規カメラの検討を行っていました。
カメラ選定ポイントは、上述の水晶振動子デバイスのトレンドより、高画素化、高速化を実現可能かつコストダウンが可能なカメラとなります。
iRAYPLEを含む国内外の3社のカメラを比較検討した結果、3つのポイントをすべて満たすことができた点が今回の決定的な採用ポイントになります。
■高画素化
解像度を1.3MPから1.6MPへ解像度を変更することで画素分解能と視野の向上を行い、最小のセラミックパッケージ(1.0mm×0.8mm)への水晶振動子の実装時でも、現行サイズ同等の実装成功率99%以上を実現
■高速化
フレームレートが30fpsから77fpsへ向上したことで、ブランクマウンタ―の実装から検査までのタクトタイムを従来から15%短縮し、市場で最も高速なブランクマウンターの開発を実現
■コストダウン
解像度やフレームレートを向上しつつ、現行機種より大幅なコストダウンを行うことで、1装置に最大8台のカメラを接続する装置のため、装置全体で原価30%の削減を実現
安定稼働を続けるiRAYPLEカメラ
三生電子様では、2024年1月からiRAYPLEカメラ搭載のブランクマウンターの量産を開始しており、すでに数百台のカメラが搭載され、装置としての出荷実績があります。出荷先は主に、中国、台湾、アメリカ、マレーシア、インドネシアとなっており、24時間365日稼働しています。
現時点で納品した装置で不具合は発生しておらず、品質面でも着々と市場実績を積み上げています。
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