世界最先端画像処理ライブラリHALCONが、11/20(水)に待望のメジャーバージョンアップを果たします。
これを記念して、HALCON Progress Edition 開発ライセンスの【初年度費用50%OFF】キャンペーンを実施します。ディープラーニングを含めたHALCONの最新機能をフル活用できるProgress Edition、この機会に是非導入をご検討ください。
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この最新版HALCON 24.11に関する詳しい情報は、リリース直後に開催される【LINX DAYS 2024】で一挙公開します。HALCON最新版の導入やバージョンアップを検討するうえで有益な情報が満載ですので、是非、ご参加ご検討ください。
新機能が満載のHALCON 24.11
HALCON Progress Editionは、MVTec社のたゆまぬ開発努力により、半年ごとに継続的に進化しています。今回のメジャーバージョンアップでは、Progress Editionに半年ごとに実装されてきた2年間の進化が、Steady Editionにも一気に反映されます。HALCON22.11 Steady Editionをお使いのお客様は特に、今回のメジャーバージョンアップによる大きな進化に驚かれることでしょう。
HALCON 24.11では、HALCON ProgressとSteadyがバイナリー互換になります。
従来、ProgressとSteadyには互換性はなく、例えばHALCON 22.11 Progressでコンパイルしたアプリケーションを、22.11 Steadyの環境で動かすことはできませんでした。
今回リリースされる24.11 Progress-Steadyは、ProgressとSteady、どちらのライセンスでも動かすことができるようになり、ライセンスの管理と切り替えがますます簡単になります。
また、この24.11 Progress-Steadyには、従来のSteadyと同じく、長期メンテナンスアップデートが施されますので、Progress開発ライセンスのユーザー様でも、Steadyと同等のメンテナンスアップデートのメリットを享受できます。
2024/11にリリースされる24.11では、新たに以下のような機能が搭載されます。
ディープラーニング:分布外検出(Out of Distribution Detection)
新しいディープラーニング機能「分布外(OOD)検出」は、学習データに含まれていなかったタイプの対象物であるかどうかを判定することができる機能です。例えば、赤または黄色のラベルのボトルのみで学習したモデルを使ってクラス分類を行う際に、緑色のボトルが検査対象となった場合、強引に赤か黄色に分類するのではなく、「これはこれまでに学習したことが無い対象物です」といった判断が可能となります。
この機能は、推論実行時だけでなく、追加学習を行う際の画像の評価にも有効です。新しい学習用画像のOODスコアが高いということは、モデルにすでに存在する画像からの偏差が大きいことを意味します。つまり、ラベル付けが誤っているか、もしくは逆に新規の情報量が多くて学習の価値が高い、という判断ができるようになります。
形状ベースマッチング:拡張パラメータ推定(Extended Parameter Estimation)
多くのお客様にご利用いただいている形状ベースマッチング機能がさらに使いやすくなりました。HALCON 24.11 では、特許出願中の拡張パラメータ推定機能が実装されます。これにより、MinScoreをはじめとする内部パラメータをより細かく推定できるようになり、一部のアプリケーションでの実行速度、および精度が大幅に向上します。マシンビジョンの専門知識を持たないユーザーでもパラメータの適切な設定が可能になる、というのも、この拡張パラメータ推定機能の特徴の一つです。
コード読み取り:QRコード読み取りの最適化
HALCON の QR コードリーダーのパフォーマンスが大幅に向上しました。この改善は、画像領域内に多数のコードが存在する場合や、画像内に多数のテクスチャがあるために検出が困難である場合など、通常のコードリーダーなどでは読み取りが困難な状況で特に顕著です。要求の厳しいシナリオに対しても、認識率が向上し、処理時間が大幅に短縮されました。
ディープラーニング:3DCADマッチング高度化(Deep 3D Matching)
HALCONには、3DCADデータをモデルとして、通常のカメラで撮影した2次元画像上のエッジを手掛かりに物体の3次元位置姿勢を検出する、3DCADマッチング機能が搭載されています。HALCON最新バージョンでは、CADモデルから生成された合成データを用いてディープラーニングトレーニングを内部的に行うことで、マッチングの精度と安定性が大きく高まります。
また、複数台のカメラで対象物を撮像すれば、画像ごとに得られる結果から総合的な判断を行い、物体の位置姿勢をより正確に算出することも可能になります。
HDevelop EVOの登場
HALCON 24.11 には、HALCON の統合開発環境 (IDE) HDevelop に加え、新しい IDE、HDevelop EVO のプレビュー版が搭載されます。よりモダンで直感的なユーザーインターフェースと、改良されたエディターが特徴的なこのHDevelop EVOにより、マシンビジョンアプリケーションのプログラミングとプロトタイピングがより迅速かつ効率的に行えるようになります。HALCON 24.11 では、この新しい開発環境を広範囲にテストできます。HDevelop EVOは、今後のリリースで継続的に拡張され、将来的に、HALCONの標準開発環境となる予定です。
HALCON 24.11の導入をサポート
HALCON 24.11は、これまでMVTecが開発を続けてきた様々な新機能が一気に搭載され、ますます魅力的なパッケージとなっています。11/20(水)のリリースに向けて、是非、最新版の導入やバージョンアップをご検討ください。ご検討にあたり、Progress Edition初年度費用50%OFFキャンペーン、および、LINX DAYS 2024の情報をご活用いただければ幸いです。
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