デジタル工場の実現に貢献するIIoTプラットフォーム【zenon】は、その豊富な機能と信頼性から、世界で20万を超えるシステムで活用されており、医薬品製造業においても豊富な実績を誇ります。今回は、世界の製薬会社、および、医薬品製造装置メーカーにおけるzenon活用事例を紹介します。
ACG(インド)でのzenon活用事例
ACG社は、インドのムンバイに本社を置く、造粒機・カプセル充填装置・打錠機・錠剤コーティング装置・一次包装機・二次包装機などの製薬製造機器、また製薬に関する各工程の検査システムなどを取り扱うメーカーです。ACGは長年zenonを使用しており、例えば、造粒・乾燥・ペレットコーティング流動層システムのバッチプロセス制御にzenonを活用しています。
zenonを用いることで、複雑なプログラミングなしに、レシピの作成や、バッチのレポート作成などを簡単に行えます。またハードウェアに依存せず、様々なPLCと接続でき、シーケンス制御まで集中制御できます。
そして、zenonのデータ管理および制御機能は、Part 11やGAMP 5など、医薬品製造に求められるGMP規格を遵守していますので、製品の認証に必要な検証を効率的に行え、エンドユーザーの労力、時間、費用の削減につながっています。
Romaco(ドイツ)でのzenon活用事例
今日の医薬品包装ラインでは、品質管理と製品管理のために、SAPアプリケーションなどの上位システムに、生産や包装工程のあらゆるデータ(例えば、生産量や時間情報だけでなく、その工程で発生したエラー情報など)を提供することが要求されます。
ドイツの老舗医薬品包装機メーカーRomaco社では、これらの要求を満たすため、熱成形機、ヒートシール機、カートナ、充填機などに、新しい可視化ソリューションとしてzenonを採用しています。
zenonの優れたグラフィック機能により、作業者は重要性や関連性により分類されたエラー、警告などを確認し、障害やエラーの原因が簡単に特定できます。これらのエラーメッセージはすべてzenonに保存され、データインテグリティ要件を満たした公式な記録として残すことができます。
Merck (ドイツ)でのzenon活用事例
製薬会社のラボでは、様々な新薬開発のために頻繁なセットアップ変更が必要であり、また、ラボでの成果を量産にスケールアップするための作業にも、多大な労力と時間がかかっていました。
世界でも有数の長い歴史を持つドイツのMerck社では、その課題解決のために、各装置をモジュール化してプラグアンドプロデュースを実現する新しいコンセプトであるMTP(モジュールタイプパッケージ)に基づくシステム構築を行いました。
このコンセプトを実現するプラットフォームとして、zenonが採用されました。多くの装置にMTPインターフェースが追加され、POL(プロセスオーケストレーションレイヤー)へ統合されています。
MTPは非常に新しいコンセプトですが、zenonはこういった新技術をキャッチアップし、それらをタイムリーに市場に提供することで、お客様の課題を解決し続けています。
このように、zenonは医薬品製造業をはじめ幅広い業界のお客様にご活用いただき、生産効率や品質管理のレベルを向上させてきました。zenonのより詳細な機能や導入手順についてお知りになりたい方は、弊社までお問い合わせください。お客様の状況に合わせた最適な提案をさせていただきます。
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