高度な品質管理のヒントが満載!
Data Integrity Meeting開催レポート
製品の品質を担保する最適解は何か?この問題を紐解くため、リンクスは5月にオンラインセミナー「Data Integrity Meeting」を開催しました。製造データや検査データの適格性を保証するデータインテグリティ(DI)を実現する具体的な方法として、DI対応プラットフォーム【zenon】を活用して、工場のデジタル化を進めて行くことを提案させていただきました。おかげさまで、製薬業界を中心に、1000名を超えるお客様にご視聴いただき、アンケートでは「大変良い」「良い」が98.8%と高評価をいただいております。
多くのお客様から「セミナー講演をもう一度見たい」というご要望をいただいておりましたので、今回、YouTube上に講演抜粋版を公開いたしました。9/16(金)までの期間限定公開となっておりますので、この機会に是非ご視聴ください。
工場のデジタル化を実現するzenonの導入ステップ
zenonは、生産ラインの各装置と繋がるサーバーマシンにインストールすることで、SCADAソフトとして工場を可視化することもできますし、各装置にHMIソフトウェアとして導入することで、監査証跡機能やユーザー管理機能を各機器に簡単に搭載することもできます。
プラットフォームソフトウェアであるがゆえに使い方の幅が広いので、どのように導入していけば良いかお悩みになられる方もいらっしゃると思います。ここでは一例として、医薬品、飲料食品、自動車などの生産ラインをお持ちのお客様が、このzenonを導入していくステップを具体的に紹介します。
Step1:SCADA層へzenonを導入
生産現場の各装置をzenonがインストールされたサーバーマシンに繋ぎ、生産ライン全体の「見える化」を行うことが、工場デジタル化の第一歩になります。zenonは豊富なインターフェースを持っており、各メーカーのPLCなど、既設の様々な装置と容易に接続することが可能です。また、工場の状態を表すワールドビューを、コンポーネントの組み合わせでプログラミングレスで簡単に構築できます。
現場のデータをzenonに集約することで、生産ラインの可視化だけでなく、アラーム解析、OEE(総合設備効率)管理、レポート出力などの機能を世界標準に沿った形で簡単に実現できるようになります。
Step2:装置のHMIとしてzenonを導入
生産ラインの各装置で行った作業内容や設定変更を確実に記録するために、各装置のHMIとしてzenonを活用できます。zenonのHMIを経由して行われた操作は全てデータベースに記録され、監査証跡として残ります。また、Windows Active Directoryと連動させることで、複数装置を跨いだユーザーの管理(ユーザー登録・変更・削除、権限付与など)を一括で行えます。
これにより、データインテグリティを保証するための作業をデジタル化でき、装置および生産ラインの運用効率を格段に高めることが可能になります。
Step3:DXプラットフォームとしてzenonを活用
zenonは、データの集約・可視化だけでなく、各装置へ動作指示を出すこともできます。製造パラメータをzenonサーバーマシンで一元管理して各装置に送信するレシピ管理や、複数装置を連動させて一連の作業を行うバッチ処理も可能です。
そして、工場の様子を現場やリモートオフィスにWEB配信することや、データをクラウドに上げて別部門とデータ連携することも可能です。このような外部機器連携機能により、複数の生産ラインや工場を跨いだデジタル化、DX化に貢献できます。
このように、zenonは生産効率や品質管理のレベルを向上させてくれる便利なツールです。導入にあたっては、我々リンクスまでお問い合わせください。お客様の状況に合わせた最適な提案をさせていただきます。
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