アウディでも、ドイツやベルギー、ハンガリー等各国の工場のあらゆる工程で幅広くzenonが採用されています。
例えば、アウディ本社のあるインゴルシュタット工場の塗装工程では、統合的な可視化・分析ツールとしてzenonが採用されています。
インゴルシュタット工場では、当時、生産の信頼性を高めるため、制御システムをアップデートする必要性に迫られていました。特に課題となったのは、コーティング工程における更なるデータ収集・分析と、生産ライン可視化画面の更なる使いやすさの向上です。
アウディのプロジェクトチームは、価格と機能の面で複数製品を評価し、zenonの採用に至りました。評価の決め手になったのは、zenonが兼ね備える300種類以上に及ぶPLCドライバです。これにより、アウディは特定メーカに依存しない形でシステムを構築することが可能になりました。
zenonは、9台のPLCと数千点のデータをやり取りし、塗装工程全体をカバーしています。各メーカの設備の上位にzenonを置くことで、各設備からのデータ収集が一元的に行えるようになりました。また、収集したデータは帳票作成にも活用されており、現場の各装置の操作パネルまで行かずとも、コントロールルームにあるzenonから一括して設備に指示を与えるようなことが可能になりました。これらの操作記録やイベント履歴は、zenonのCEL(クロノロジカルイベントリスト)機能によりタイムスタンプ付きで自動的にzenonに保存され、いつでも参照可能になっています。
上記のアプリケーションを開発したのち、アウディは更なる機能拡張へと進みました。
例えば、zenon Analyzerを用いて、zenonが取得したアラーム情報の統計分析を行っており、加えて、Industrial Maintenance Manager機能を使って、メンテナンス作業のスケジューリングを行っています。これらの取り組みにより、生産現場の停止時間の削減、メンテナンス作業の最適化に繋げています。
詳細はこちら(COPA-DATA社WEBサイト ※英語)