顕微鏡画像解析のパイオニアである三谷商事株式会社(以下、三谷商事)は、主力製品である画像解析ソフト「WinROOF」シリーズや自社開発の検査機において、高度な画像処理エンジンとして「HALCON」を導入しています。

多種多様な解析対象と、膨大な開発工数がボトルネックに
顕微鏡画像解析の現場では、半導体、自動車、化学、バイオ・医療、金属など、対象となる分野が極めて多岐にわたります。それぞれの対象物や解析目的に合わせて、最適な画像処理アルゴリズムを個別に開発する必要があります。
しかし、従来の開発フローでは大きな課題がありました。
- 開発工数の増大:アルゴリズムを修正するたびに、C#やC++のソースコードを書き換え、再コンパイル(ビルド)を行う必要があり、試行錯誤に多大な時間を要していました。
- 柔軟性の欠如:現場での急な仕様変更や、ユーザーごとのカスタマイズ要求に対し、迅速に対応することが困難でした。

HDevEngineの活用による「再コンパイル不要」な革新的開発フローの構築
三谷商事はこの課題を解決するため、HALCONの開発環境(HDevelop)で作成したアルゴリズムを、アプリケーションから直接呼び出して実行できる「HDevEngine」を全面的に採用しました。
1. アルゴリズム修正の即時反映
HDevEngineを導入したことで、画像処理ロジックとアプリケーションの本体プログラムが分離されました。HDevelop上でアルゴリズムファイル(.hdev)を修正・保存するだけで、アプリケーション側の動作に即座に反映されます。

2. .hdevファイルの切り替えによる柔軟な機能拡張
アプリケーションを再起動することなく、読み込む.hdevファイルを切り替えるだけで、実行する画像処理内容を瞬時に変更できます。これにより、「繊維計測」から「粒子解析」へといった処理の切り替えが、ユーザーの操作一つで容易に実現可能となりました。

開発スピードの向上と、現場での高度なカスタマイズ性を両立
HDevEngineの活用により、三谷商事の画像解析ソリューションは以下の大きな成果を上げています。
- 開発リードタイムの短縮:コーディングとコンパイルの繰り返し作業が消失し、アルゴリズムのブラッシュアップに集中できるようになりました。
- メンテナンス性の向上:納入先での微調整が必要な場合も、現場で.hdevファイルを編集するだけで対応が完了します。
- 高度なプロトタイピング:HDevelopの高い試行錯誤性を活かし、実機と連携しながらリアルタイムで最適なパラメータを追い込むことが可能になりました。




















