製造工程の効率化を図るために、塗布ロボットを用いたシーリング材の塗布が行われています。これらのシーリング材の塗布量は、少なすぎるのはもちろん、多すぎるのも好ましくないため、その塗布量の把握が必要とされます。
しかし、2次元的に見た場合では、幅方向の量の把握はできますが、高さ方向の量は分からず、塗布量の正確な把握は困難です。
また、塗布対象物とシーリング材が同色の場合、2次元では検出することが難しいといった問題もあります。
3次元センサーであるGocatorでは、塗布されたシーリング材の3次元形状を測定することで、その高さや幅の測定が可能です。また、2次元カメラでは難しかった同色のシーリング材であっても測定することができます。シーリングロボットに追従させることで、リアルタイムで塗布量の測定も可能となります。
Gocatorで撮像した黒ゴムシート上に黒いシーリング材の測定結果を示します。同色であってもシーリング材の形状を把握できることが確認できます。
また、シーリング材の断面情報から、任意の位置(セクション①:適量、②:過多)におけるシーリング材の幅および高さを内部ツールによって計測することができます。塗布量に応じて、高さや幅が異なっていることが確認できます。
これらの高さや幅のしきい値を予めGocatorに設定しておくことによって、塗布量の過不足の判定をGocatorのみで完結させることができます。