スーパーの食品などに貼られているラベルの印字内容を検査します。商品名、製年月日、価格、バーコードの内容など様々な項目を1度に検査することが可能です。また、予め様々なラベルを登録しておくことで、複数のラベルを検査可能です。
HALCONの優れた機能の1つ、形状ベースのパターンマッチングを用いることにより、左図のような商品ラベルの印字検査を高速に処理する例をご紹介します。
まずは、検査する項目ごとに領域を細かく分割します。
次に、分割した各領域から、それぞれ、パターンマッチング用のモデルを生成します。
新たに撮像したラベルの画像に対して、各検査領域用のモデルを用いて、同時に複数パターンマッチングを行います。ラベルが回転しているような場合でもHALCONのマッチング機能を利用しているため、問題なく検査を実現できます。この処理により、高速にエラー部分を見つけ出します。
左図では、エラーのある領域を赤丸で示しています。価格が761ではなく、198だったためにエラーとして検出されています。
さらに、登録しておいた参照パターンとの比較を行うことで、印字の細かな欠けまでも検出することができます。
以上のように、HALCONの機能を利用することで、人が目視で検査する場合と同様の検査を画像処理で実現することができます。