高速回転しているボトルの多面検査です。4台のカメラを用いて同時に4箇所の検査を行います。銀河++M4を用いることで1台のパソコンと1枚の画像入力ボードで検査することが可能となっています。
銀河++M4を使用することにより、4台のカメラから同時に画像を取り込むことが出来ます。取り込んだ4枚の画像に対してそれぞれアルゴリズムを適用することにより、4つの検査を同時に行えます。
画像1では、ラベルのパターンマッチングを行い、ラベルの領域をアフィン変換することで登録してある領域と取り込んだ画像の領域の比較をすることが出来ます。この比較の差により、ラベルの印刷検査を実現しています。
画像2では、緑の四角の位置を計測の範囲とし、液面の高さの計測を行っております。これが基準の範囲内であれば、OKとしています。
画像3では、まず赤い四角の範囲に解析範囲を絞り込み、動的しきい値法によってドット文字の部分の切り出しを行います。切り出した領域を等間隔の矩形(1文字の大きさ)で切り分け、一つの文字領域としています。文字領域を切り出したら、HALCONのOCR機能を使用することで、数字の認識を行い、製造年月日が異なるものを検出しています。
画像4では緑の四角の部分を計測の範囲として、ビンの太さの計測を行っています。さらに画像全体から1次元バーコード検索の関数によって、バーコードの領域を検出し、デコードを行っています。
以上のように、銀河++M4を利用することで4台のカメラからの同時取り込みを行い、さらにHALCONにより各種検査を高速に処理することにより、4箇所の同時検査を実現することができます。