Specim FXシリーズ 世界初:産業用途向けハイパースペクトルカメラ
コンテンツ
製品概要

「FXシリーズ」は、ハイパースペクトルカメラの光学モジュールが人の手により生産されていたものを、一体型モジュールとして設計することに成功し、大量生産が可能になったラインナップです。
これにより、「低価格」、「高品質」、「小サイズ」を実現しました。合わせて、マシンビジョンの処理速度要求を満たすため「高速化」も達成しています。
これまで、「コスト」や「サイズ」、「取り込み速度」の要因でマシンビジョンの現場に採用できなかったハイパースペクトルカメラが、新たなマシンビジョンの可能性を提供します。
FXシリーズ:機能特徴
Specim社製FXシリーズは以下の様な機能の特徴を有しています。
低価格・高品質:専用光学ユニット
光学ユニットの一体型モジュール化とそのモジュールに対する大量生産の設備投資により、「低価格」、「高品質」を実現しました。
高速:バンド選択機能
必要なバンドを任意の組み合わせで選択可能です。帯域を絞れば絞るほど、高速取り込みを実現できます。
信頼性:プラグアンドプレイ
工場出荷時のキャリブレーション処理によりプラグアンドプレイで個体差の少ない撮像を実現しました。
小型筐体
小型筐体により取り付け位置の少ない場所に設置が可能です。
適用事例
これまで通常の画像処理では実現不可能であった処理が可能になります。

センサーラインナップ:仕様
モデル | Specim FX10 | Specim FX17 |
---|---|---|
検出波長帯 | 400-1000nm | 900-1700nm |
バンド数 | 224 | 224 |
FWHM(半値幅) | 5.5nm | 8nm |
解像度 | 1024px | 640px |
フレームレート | 330fps(フルフレーム時) 9900fps(1バンド選択時) | 670fps(フルフレーム時) 15000fps(4バンド選択時) |
視野角(FOV) | 38° | 38° |
F値 | F/1.7 | F/1.7 |
SN比 | 600:1 | 1000:1 |
インターフェース | GigE Vision もしくは CameraLink | GigE Vision もしくは CameraLink |
寸法 | 150×85×71mm | 150×85×71mm |
重さ | 1.26kg | 1.56kg |
動作原理

FXシリーズはプッシュブルーム方式を採用しています。
通常のラインセンサのように、物、もしくはカメラを搬送させて撮像する必要があります。
通常のラインセンサカメラのように横一列のセンサーではなく、Y方向にもバンド数だけピクセルがあり、面を構成しています。光がレンズへ入光すると、スリットやグレーティングをとおして、波長ごとにY軸方向に分光されます。それぞれのY軸方向ピクセルで入光された光の強さを計測し、その波長での光の強さとします。