MVTec Software HALCON マシンビジョン構築ライブラリ HALCON
HALCONは2,000もの高機能な関数群を自在に組み合わせることで、効率的な画像処理システムを構築できる先駆的ツールです。
開発工数を大きく削減できる優れた開発環境が付属し、作成したスクリプト型プログラムは、
C++、VB、C#コードへ自動変換することで、容易にアプリケーションに組み込めます。
HALCON 22.11 新機能
22.11 Steady Editionでは、良品画像のみで学習し良否判定ができるアノマリー検出機能の発展形「グローバルアノマリー検出」、説明可能なAIを実現する高速・高精度なヒートマップ機能の改良「Guided Grad-CAM」が搭載されます。 加えて、CADデータ不要でロボットピッキングアプリケーションを構築可能な「3Dクリッピングポイント検出」やDeepOCRの学習機能追加など、既存コア技術にもディープラーニングを応用し、精度向上を実現しています。
Deep Learning
不良画像不要の学習:グローバルアノマリー検出
ファクトリーオートメーション業界は日々生産工程の改善に力を注いでおり、不良品の製造工場ではないという理由から、十分なトレーニングデータの収集が難しい場合が多々あります。本問題に対応すべく、『HALCON』では良品画像のみで学習可能なアノマリー検出を更に発展させ、ピクセル単位で判断できる局所的な欠陥だけでなく、位置ずれや有り無しなど周囲との相対的な関係性を考慮した検知を実現しています。
判定根拠の可視化:ヒートマップ
分類処理とほぼ同等の時間で、各クラスに対するディープラーニングネットワークの反応個所を表す「ヒートマップ」を取得できます。Guided Grad-CAMでは、欠陥領域を高精度に捉えることが可能になっており、計測やブロブ処理などの後処理との連携がこれまで以上に容易になります。アプリケーションによってはセグメンテーションの代替として利用可能ですので、アノテーションコストを抑えつつディープラーニングアプリケーションを開発いただけます。
22.11新機能:3Dグリッピングポイント検出
ばら積みピッキングは、3D認識における解決したい課題の一つです。「3Dグリッピングポイント検出」は、ディープラーニングを活用することによりCADデータレス・高精度検出の両者を実現しています。すでに学習済みのネットワークによる学習レスでピッキングアプリケーションを開発いただけます。 また、HALCONは、ハンドアイキャリブレーション・座標変換機能も搭載しており、ピッキングアプリケーションを一気通貫で開発することが可能です。
22.11新機能:Deep OCRの学習
高い性能を発揮するDeep OCRが、さらに高機能化されます。ユーザによる学習機能が搭載され、アプリケーションに特化して検出性能を上げたいという場合には追加トレーニングをすることも可能です。
コアな画像処理機能の追加、高機能化
さらなる精度向上:データコード認識
物流業界などにて、低解像度データコードの読み取り需要が高まっています。本改善により、特にサイズが16×16ピクセル以下の小さなデータコードの認識性能が向上しています。21.11と比較して、認識精度が最大50%も向上しました。
統合開発環境の改良:HDevelop
統合開発環境HDevelopがさらに改良されます。ROI描画時の透過率設定やオペレーターウィンドウの視認性向上など、これまで以上に開発効率が向上しています。