画像処理ライブラリHALCON Progress Editionの最新バージョン23.11が、11月14日にリリースしました。
ディープラーニング最新機能として、1枚の画像に複数のクラスが含まれていても同時に分類可能な「マルチラベル画像分類」が追加されました。また、良品のみで学習可能なグローバルアノマリー検出の精度がさらに向上しています。縞投影による新たな3次元形状復元手法の追加や、形状ベースマッチングの高速化といった、ルールベース機能の拡充が行われています。
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HALCON Progres Editionの最新バージョン23.11リリースに伴い、ディープラーニング画像処理ソフトウェアが最大50%OFFとなるキャンペーンを開催しています。10月25日に最新バージョン5.4がリリースされた、オールインワン画像処理ツール「MERLIC」も割引対象です。ご注文の期限は【12月15日(金)まで】ですので、この機会にぜひディープラーニング画像処理の導入をご検討ください。詳細情報はキャンペーン特設サイトをご確認ください。
最新バージョン 23.11 Progress 最新機能ピックアップ
ディープラーニング新機能「マルチラベル画像分類」
1枚の画像を複数のクラスに同時に分類する「マルチラベル画像分類」が新たに追加されました。従来はこのようなアプリケーションを、オブジェクト検出やセマンティックセグメンテーションで実現していました。新機能マルチラベル画像分類を活用することで、マウス操作によるラベリングの工数を大幅に削減することができます。また、クラス分類を行う際の推論速度は、画像分類と同等の数ミリ秒オーダーを実現しています。
ディープラーニング良品学習「グローバルアノマリー検出」が高精度化
HALCONの開発元MVTec社が提供する事前学習済みモデルの改善により、画像内の異常箇所に対する感度が向上しました。従来のバージョンと比較して、検出性能が平均的に向上しています。
推論時間やメモリ消費量も従来通りの性能ですので、画像データセットはそのままに、バージョン23.11 Progressで再学習を行っていただくだけで、効果を実感いただけます。
プロジェクタによる縞パターン投影で3次元形状復元
縞パターン投影を使用した、新たな3次元形状の復元手法が追加されます。プロジェクタから複数枚の縞パターン画像を投影し、2Dカメラで画像を撮影するだけで、簡単に3次元点群データ(3Dオブジェクトモデル)を取得することができます。2Dカメラとプロジェクタ間のキャリブレーションには、HALCONに含まれるサンプルプログラムと2Dカメラ用のキャリブレーションプレートをご活用いただけます。
形状ベースパターンマッチングの高速化
CPUの並列演算命令セットを活用した場合の、形状ベースマッチングの検索速度が向上しました。HALCONがサポートするIntelCPU向けのAVX2命令、AVX512命令、ArmCPU向けのNEON命令の3種類で、最大50%の高速化を実現しています。
並列演算命令セットの使用設定はデフォルトで有効となっています。対象となる命令セットに対応したCPUをご活用いただいている方は、HALCONをバージョンアップするだけで効果を実感することができます。アライメントや有り無し検査などのスピードが要求されるアプリケーションを開発いただいている方は、ぜひお試しください。