2019年11月7日
リンクスは、2019年10月Navitec社(所在地:フィンランド エスポー、代表Hannu Mäkelä(ハンヌ マケラ))との総代理店契約を締結し、2020年3月より、同社が開発・製造するAGV(無人搬送車)ナビゲーションソフトウエア「Navitrol」の提供を開始します。
昨今、AGVの市場は、工場や物流倉庫はもちろん、病院の食事の自動搬送、空港や駅の掃除ロボットの自動走行等、社会インフラの隅々にまで拡大しています。現場の自動化のレベルを向上させるため、AGVの活用は、ますます注目されています。このような中で、従来の磁気テープやQRコードを床に貼り付ける有軌道ナビゲーションとは異なり、周辺環境の自然な特徴をベースに自己位置を推定するナチュラル・フィーチャー・ナビゲーション技術のニーズが高まっています。
1991年、フィンランドに設立したNavitec社は、ナチュラル・フィーチャーベースのAGVナビゲーションソフトウエア「Navitrol」を開発し、欧州の自動車メーカーを中心に、各種生産工場や物流現場に製品を納入しています。「Navitrol」を用いることで、工場内や倉庫内の既存設備を変更することなく、AGVを現場に導入することができます。また、周辺環境マップの作成や搬送経路の作成も「Navitrol」で簡単に行うことができます。加えて、複数台のAGVを効率的に運用するフリートコントロール機能も充実しており、作業員や他のAGVを回避するような動的な経路変更も容易に設定できます。
リンクスでは、2020年3月頃より、主に自動車メーカーを中心とするあらゆる製造現場、物流倉庫をターゲットに、同製品の日本市場での展開を開始します。2027年には、約10億円の売り上げを見込んでいます。