ディープラーニング導入を加速させるツールセットの価値
マシンビジョンにおいて、ネットワークアーキテクチャ単体で解決できる課題の範囲は限定的です。その背景として、ディープラーニングには制約が多いことが挙げられます。
本稿ではその制約に対してHALCONが提供してきたツールセットと、今後のロードマップをご紹介します。
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ディープラーニングの制約とそれらを解消するツールセット
ディープラーニングの制約として「NG画像を十分に準備できない」、「欠陥箇所を教示するアノテーション作業が大変」、「欠陥と判断した根拠が説明できないので受け入れてもらえない」などが挙げられます。
「NG画像を十分に準備できない」という制約を解消したい場合、OK画像だけでトレーニングをおこなう「アノマリー検出」という機能が有効です。
しかし、アノマリー検出の内部ではルールベース画像処理の技術が活用されており、それはネットワークアーキテクチャとは異なるレイヤーの技術です。
また、欠陥と判断した根拠が説明できないという制約に対しては、欠陥位置を視覚表示する「ヒートマップ」という機能が解決策になりえます。しかしながら、それもネットワークアーキテクチャ自体の技術ではありません。
ある目的(検査、識別など)をディープラーニングを利用して達成するためには第0階層(メンテナンス領域)~第3階層(アプリケーション領域)の要素を考慮する必要があります。
第1階層に該当するネットワークアーキテクチャ自体をよりパワフルなものにしていくのと同時に、アノマリ―検出やヒートマップといった第2階層の技術も充実させることが必要不可欠です。
加えて、OS・CPU・GPUといった環境の変化に対応できるように、第0階層にあたるソフトの更新を常に実施し続けなければなりません。
MVTecは「学術界と産業界をつなぐ架け橋」として常に新しい橋(第1,2階層)を立てながら、さらに、10年以上にわたってそれらの橋をメンテナンス(第0階層)し続けています。
HALCONをお使いいただければ、土台となる第0~2階層は最新のものを活用しながら、装置の付加価値向上・差別化ポイントである第3階層に注力することができます。
第0,1階層を拡充させる「HALCONディープラーニングロードマップ」
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独自ネットワークをHALCONで構築可能:ディープラーニングフレームワーク
HALCONは、マシンビジョン用途で高い能力を発揮するプリトレーニングネットワークを提供しています。
しかし、自社独自のネットワークを構築したいという要望も存在しています。このニーズにお応えすべく、HALCONでネットワーク開発ができるフレームワークが追加されます。
Third Party製のフレームワークやネットワークを使用することなく、HALCONでディープラーニングアプリケーション開発を完結させることが可能です。
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更に高速な推論時間を実現:AIアクセラレータ対応
ディープラーニングの演算性能を最大限に発揮するフレームワークをサポートし続けます。
その一環として、Intel社製CPUでディープラーニング推論をより高速に実行するためのエンジンである「OpenVINO™※1」、そして、NIVIDA社製のGPU性能を最大限に発揮するディープラーニング推論エンジン「TensorRT™ ※2」に対応します。
これにより、従来よりも更に高速にディープラーニング推論処理を実行することが可能です。
プログラミングレスですぐに評価MVTec Deep Learning Tool
2月26日にディープラーニングツール ver0.5がリリースされ、分類トレーニング機能一式を包括的に提供しました。
トレーニングをインタラクティブに行う機能が提供されたことにより、ディープラーニングモデルの作成の敷居が大きく下がりました。是非お試しください。
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最新機能をすぐに評価 「HALCON Trial Kit」
ディープラーニングなど最新機能の評価・導入をご検討されている方を対象に、実際にHALCONを扱いながら、体験・学習できる「HALCON Trial Kit」を提供しています。HALCONの最新機能を、是非ご評価ください。
3次元スマートセンサーGocatorVer6.1 最新機能紹介セミナー 開催
Gocatorは、3次元計測からOK/NG判定までを、単体で(パソコンやコントローラー無しで)簡単に行うことができる、オールインワンの3次元スマートセンサーです。
昨年に好評を博した「3次元スマートセンサーGocator ウェビナー」の第3弾として「Ver6.1 最新機能紹介セミナー」を4月22日(木)に開催いたします。
Gocatorの最新ファームウェアVer6.1の最新機能とそれらを活用した実機デモを多数ご紹介する予定です。
今回のセミナーは先着500名を予定しております。
登録・参加は勿論無料です。是非お早めにご登録下さい。
【3次元スマートセンサー Gocator Ver6.1 最新機能紹介セミナー】
コンテンツ一例
・複数センサー連携での6DOF(全軸)キャリブレーション
・新データ形式Meshを活用した360度計測
・機能向上したパターンマッチングによる寸法検査への応用
・Gocatorのビューをそのまま組込み「GoHMI」ライブラリ
・任意のロボットと連携「GoRobot」ライブラリ
・半透明シール剤塗布の断面積計測
・高速かつ柔軟なプロファイル断面計測
※LINX Express 配信の中止・アドレスの変更をご希望の方は、お手数ですがこちら よりお問い合わせください。