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株式会社リンクスは、Navitec Systems社の国内総代理店として、2020年3月よりAGVナビゲーションソフトウェア「Navitrol」およびフリートコントロール・ソフトウェア「Navithor」の正式販売を開始します。

◆Navitec製品ページはこちら

Navitec社は、本社をフィンランドのエスポーに構え、無人搬送車両の自動運転技術において20年以上の実績を持つリーディングカンパニーです。周辺環境の自然な特徴をもとに自己位置を推定するNFN（ナチュラルフィーチャ・ナビゲーション）技術に強みを持ち、AGVやAMR用に開発したナビゲーションソフトウェアNavitrolやフリートコントロール・ソフトウェアNavithorを提供しています。同社ソフトウェアを搭載したAGVの導入により、磁気テープやQRコード、反射板などの設置なしにAGVを運用できるとして注目を浴び、近年、自動車業界や物流業界を中心に採用が進んでいます。

従来のAGVは、事前に床や壁に誘導体を設置するなど環境を十分に整える必要があり、運用方式やメンテナンスにも注意が必要です。もし環境整備が不十分だと、しばしば搬送トラブルが発生します。また、製造工程のレイアウト変更や工程追加の度に工事が必要になるといった課題もあります。このため、近年は誘導体を設置せずにLiDARセンサやカメラ等で周囲環境をスキャンし、自己位置推定しながら走行するNFN（ナチュラルフィーチャ・ナビゲーション）方式による自律走行型AGVのニーズが高まっています。
「Navitrol」はこのような自律走行型AGVの実現を可能にするナビゲーションソフトウェアです。

従来のAGVには、ROS（Robot Operating System）のSLAMモジュールなどを元に各社が独自開発した制御ソフトウェアが組み込まれています。ただ、いずれも自己位置推定精度は±3～5cmが限界となっており、装置へのワーク供給など精密な位置合わせ用途には不十分でした。このため、部分的に追加のターゲットマーカ設置が必要でした。
これに対し、NavitrolはNFNによる誘導のみで停止位置精度：±1cmを実現しました。つまり、ターゲットマーカの設置が不要です。

自律走行型AGVの課題は停止位置精度だけではありません。そもそも工場内では、人やフォークリフトが絶え間なく通行し、資材や機材が移動され、刻々と状況が変化します。SLAM技術は工場の壁面などの測距情報を元に自己位置を推定するため、資材などで壁が遮られると基準となるマップとの照合ができなくなり、自己位置を推定できなくなります。例えば、前述のROSベースのSLAMモジュールでは、壁の80%が見えていないと自己位置を見失います。
これに対し、Navitrolはダイナミックマッピングという機能を備えており、壁が20%しか見えていなくても自己位置を推定することが可能です。

・環境マップ作成と自律走行ナビゲーション
・様々なタイプのAGVに対応
・障害物回避
・パレット検知
・リフトテーブル/フォークの制御も可能

AGVに求められているのは自律走行だけではありません。限られたスペース、複雑な工程の中で稼働する沢山のAGVをどう運行管理するかも悩みの種の一つです。現場では用途に応じて様々なタイプのAGVが使用されています。機種も違えばメーカも違うこれらのAGVが入り乱れていると、それぞれ毎に管理システムが必要になり、全体の整合性を保つのが難しくなります。
Navithorは様々なAGVをまとめて管理することができます。もちろん上位システムのMES/WMSとの接続機能や走行中のAGVのエラー検出も可能です。Navithorを利用することにより、搬送トラブルを未然に防ぎ、生産性の低下を防ぐことが可能です。

・フリートコントロール（最大500台まで対応）
・MES/WMSとの接続
・フォーメーション走行
・フリートシミュレーション

この他にも、NavitrolとNavithorはAGV制御ソフトウェアの専門メーカによる製品ならではの様々な機能を兼ね備えています。デモ機もご用意しましたので、オンサイトの実機デモも可能です。ご希望の方はぜひお問合せください。
※リンクスではAGV本体は販売しておりません。ご導入検討の際は、別途AGVをご用意いただく必要がございます。