HALCON 18.11 徹底解説

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2018年11月30日に発売をスタートした『HALCON 18.11』 は、初めて画像処理ライブラリを導入される方による新規導入、また、既存のHALCONユーザによる、Windows10への対応の機会にであったり、ディープラーニングなどの新機能の活用のために、新規導入やバージョンアップ(バージョン13や12から)など、おかげさまで大好評です。
本号では、『HALCON 18.11』について、その特長を4つに分けて徹底解説します。

① 高い【開発効率性】
② マシンビジョンに求められる機能を網羅する【機能性】
③ バージョンアップのたびに実現している【高速性】
④ OSやカメラ・デジタルI/Oとの柔軟組み合わせを可能とする【汎用性】


①開発効率性:開発効率を高めるために進化を続ける

画像処理アプリケーション開発の現場では、開発期間の短縮、多様なニーズへの対応が求められます。また、画像処理エンジニア不足などリソースの問題もあります。
HALCONは、そのような課題に対するソリューション提供に常に取り組んでいます。

HDevelop
画像処理の結果が瞬時に確認でき、また、変数やオブジェクトも一元管理されているためデバッグもしやすく、様々な便利ツールも完備しており、画像処理アルゴリズム開発を効率的に行うことができます。

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HALCON Variable Inspect
専用の開発環境『HDevelop』のみならず、Visual Studio上においてもHALCONの画像・データを確認することができます。

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HDevEngine
Visual Studioにてソースコードを変更することなくhdevファイルを切り替えるだけで、アプリケーションを切り替えることができる仕組みです。標準アプリを構築し、エンドユーザごと、あるいは生産ラインごとに画像処理機能を入れ替えることができます。画像処理機能開発のメンテナンスが容易になります。

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【新機能】Library Export
『HALCON 18.11』の新機能として、Library Exportという機能が追加されました。HDevelopで構築した画像処理機能をライブラリとしてまとめることができ、これを、そのままAPIとして呼び出せるようになります。『HDevEngine』を活用する場合においても、以前は入力および出力パラメータの数に応じて多くの行のコードを必要としましたが、これらの統合作業を大幅に簡略化することができます。

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②機能性:ディープラーニング + ルールベース画像処理

【新機能】ディープラーニング

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2000を超える画像処理関数群を有するHALCON。『HALCON 18.11』で提供されているディープラーニング機能は、強力であるだけでなく、ルールベース画像処理機能と組み合わせてHALCONフレームワークに統合することができます。

HALCONのディープラーニングは、【画像分類】、【オブジェクト検出】、【セグメンテーション】の3つの機能を提供しています。

【新機能】読み取り機能の向上
『HALCON 18.11』では、バーコード/DataMatrix(ECC200)の読取機能の改善、文字読取関数 find_text() による読取性能向上を実現しました。

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【新機能】ハイパーセントリックレンズに対応
HALCONは高度なカメラキャリブレーション機能を有しており、一般的なピンホールモデルやテレセントリックモデルだけでなく、『HALCON 18.11』では、物体の周辺を360度観察する特殊な光学系ハイパーセントリックレンズにも対応しました。

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【新機能】検査困難であった対象物の検査を実現
『HALCON 18.11』では、適切な画像取得が難しい対象物の検査に適用できる新機能が追加されました。フォトメトリックステレオの拡張により、局所的な3次元変形をより簡単に検出することが可能になります。また、デフレクトメトリという処理が搭載され、広範囲を照らす照明で縞模様を投影することで、欠陥を浮かび上がらせることで、容易な検出が可能となります。

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③高速性:洗練されたアルゴリズム、並列演算・拡張命令への対応

処理の高速化は、すべてのお客様にとって重要なポイントです。『HALCON18.11』では、使用頻度が高い画像処理関数群が、更に高速化しました。

HALCONでは、バージョンアップのたびに、アルゴリズムの改善、並列演算への対応、SSE2やAVX2などの拡張命令セットへの対応などにより、処理の高速化を追求し続けています。

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④汎用性:最適な環境・ハードウェアとの組み合わせ

【新機能】ARM 64bit対応
HALCONは、OSとして Windows / Linux / Mac OS に対応しています。ひとつ前のバージョンから ARM CPU 32bitとLinuxの組み合わせに対応していましたが、『HALCON 18.11』では、ARM 64bitアーキテクチャにも標準対応しました。

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【新機能】Hilscher CifXインターフェース対応
また、画像入力デバイスとのインターフェースを提供しており、Baslerカメラ、Silicon Softwareグラバーボード、SPECIMハイパースペクトルカメラ、heliotis白色干渉計測センサー、LMI光切断・縞投影計測センサー、Photoneoレーザー縞投影スキャナなどは即座に接続が可能です。

さらに、一般的なデジタルI/Oボードメーカ製品との接続を可能とするデジタルI/Oインターフェースも提供しています。 『HALCON 18.11』では、IIoTにおける様々なフィールドバスとの接続を実現するために、新たに、Hilscher社のインターフェースカードに対応しました。

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HALCON Embedded
また、HALCONには、『HALCON Embedded』 というソリューションもあり、PCだけではなく、組み込みシステムにおいてもHALCONは広く活用されています。有償にはなりますが、特定のターゲットマシンでHALCONを活用したいというご要望があればリンクスまでご連絡ください。


『HALCON 18.11』の導入

すでにHALCONを使用されている方は、期間限定で評価ライセンスの貸出しも行っているため、実際に『HALCON 18.11 』を試していただくことができます。
また、これから検討される方は、HALCONを実際に扱いながらHALCONの特長的な機能を総合的に体験・学習できる体験キット『HALCON Trial Kit』をお試しください。

HALCON Trial Kit
http://linx.jp/product/mvtec/halcon/trial_kit.html

画像処理の課題は、リンクスまでお問い合わせください。


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