一方、今回のアンケート結果から、日本国内においても世界市場とほぼ同様の兆候が見られることがわかりました。表2は「主に使用しているエリアカメラのインターフェース」に対する回答を集計した結果です。ただし、このグラフの縦軸はカメラの台数を示しているのではなく、項目を選択した人数をカウントしたものであることに注意ください。アナログよりもCameraLinkを採用されている人数が多いという結果が出ていますが、これは日本特有の現象と言えるでしょう。それ以外では、アナログ⇒IEEE1394⇒GigEという順序は世界市場とほぼ変わりありません。
表2: 主に使用しているエリアカメラのインターフェース
※台数ではなく、選択した人数を表す |
■ 日本市場でのGigEカメラの今後の普及
セミナーの参加者の中で、実際にGigEカメラを装置に搭載した実績のある方は全体の15%程度でした(表3)。しかしながら、GigEカメラに興味のある方(カメラ選定中、検討中)については50%程度となり、今後は国内においてもIEEE1394やアナログを越える普及を実現する可能性を示しています。なお、表3の縦軸についてもカメラの台数を示すのではなく、項目を選択した人数をカウントしたものであることに注意ください。
表3: GigEカメラ使用実績
※選択した人数を表す |
■ 技術習得と普及
GigEカメラの普及が世界と比較して国内で後れている理由の一つとして、技術的な懸念が払拭できていないという点が挙げられます。今回のような技術セミナーの必要性を尋ねる質問においては、90%の方から「必要である」という回答をいただき、また、セミナーの各セクションに対する関心度を尋ねた質問においては、やはり技術的なトピックへの関心が高いという結果が得られました。
■ 価格について
エリアカメラの選定要因として非常に多く回答があったのが「価格」です。アナログやIEEE1394を凌ぐ技術的な性能だけでなく、価格面でも優れていることがGigE採用を更に加速させることがわかります。この度BASLER社がリリースした超低価格PoE対応「ace」シリーズは、この要求をまさしく満たすべく設計されました。
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表4: エリアカメラ選定要因
※選択した人数を表す |
■ 国内サービス
リンクスでは日本国内のBASLERカメラユーザ様に対する密接なサポートをご提供すると共に、市場要求をBASLER社と共有することで国内のニーズに沿った製品をご提供することをお約束します。現在から将来に渡って、BASLER製品を通じて皆様のお役に立てれば幸いです。
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