革新的なテクノロジーを「人が使う」からイノベーションになる|プロダクトマネージャー|2013年 入社

プロダクトマネージャーの仕事とは

リンクスの社内には様々な仕事がありますが、リンクスの社員の根底にあるのは「技術を深く理解している強みを持ってビジネスをする」ことです(我々リンクスはこれを「世界の天才たちの夢をビジネスに変える」というビジョンとして掲げています)。「ビジネスをする」ということは、お客様に価値を提供し対価をいただく、と言い換えて差し支えないと思います。プロダクトマネージャーの仕事は、「お客様に提供できる価値の最大化」をしていく仕事です。
リンクスは海外の最先端製品を一つ一つの事業とし、プロダクトマネージャーは一つの事業を任される仕事です。役割としては事業部長のような役割を果たしますが、リンクスでは若手のうちからこのような大役を務める機会が与えられます(実際に私は2年目の終わりにはプロダクトマネージャーとしての仕事を与えてもらいました)。

具体的にプロダクトマネージャーの仕事を紹介すると、まずは事業の責任者として自分が扱う製品の特長を日本の誰よりも詳しくなるよう勉強します。この製品の良いところはどこで、どんなところが他社の製品と比べて優れているのか(製品のそもそもの価値)を徹底的に理解します。
次に、国内のどのようなお客様がこの技術を必要としているのか(ニーズ)を他の誰よりも詳しくなるよう勉強します。私の担当するソフトPLCという製品の場合、ソフトPLCという技術を欲しているのはどのような企業か、現状で十分と思っていても私の製品の特長によってよりお客様に付加価値を与えることが出来るのはどういった企業か、を把握します。ときには、我々が扱う製品が最先端すぎて国内に市場がない場合もあります。その場合には市場を作り出すことも求められます。こうして販売・マーケティングの方向性と戦略を決定し、チームを率いてそれを実行していきます。
こういった活動を行っていくと、途中で日本独自の文化やニーズに必ず突き当たります(分かりやすい例を挙げると、日本は欧米と比べて母国語、日本語による障壁が高く、日本語化は必須です)。この日本独自の文化やニーズを製品の日本の責任者として海外のメーカーに訴え、時には喧嘩をし、海外の製品が日本に受け入れられるようにしていきます。これによって国内でより一層製品の価値が高まります。これがプロダクトマネージャーの重要なミッションの一つであり、海外メーカーから見た我々商社の「価値」になります。

仕事の一部として「勉強」と書きましたが、プロダクトマネージャーの仕事は勉強の連続です。また我々が扱う製品は世界最先端の技術である以上、学校で勉強することやインターネットで調べてわかることはほとんどありません。常に新しいことにチャレンジし、様々な人に助けられて成長していくことに楽しみを感じる、プロダクトマネージャーはそんな仕事です。

売上を伸ばす一番の方法は、製品の性能を最大限引き出すこと

私はCODESYSというソフトPLC製品のプロダクトマネージャーをしています。
プロダクトマネージャーという仕事については前述のとおり「お客様に提供できる価値の最大化」をしていく仕事なのですが、もう一歩踏み込んでみると「お客様が作る製品の価値の最大化」に取り組む仕事であるとも言えると思います。

リンクスは商社であるため直接的にはモノづくりはしていませんが、私はCODESYSを使ってお客様のモノづくりをコンサルティングするという形で密接にモノづくりに関わっています(モノづくりをしていると言っても過言ではないと、個人的には思っています)。お客様と同じ技術課題を共有し、これを解決していき一緒により良い製品を作り上げていきます。

これが出来るのは、CODESYSのビジネスがBtoBのランタイムビジネスである、ということが背景になっています。ランタイムビジネスでは、お客様が作る製品がより多く売れれば、その製品を作るために利用されている我々の製品もその都度売れていきます。つまりCODESYSを使ってお客様の製品をより良くすることがお客様のビジネスを拡大し、お客様のビジネスの拡大が直接的に我々のビジネスの拡大へとつながります。そしてお客様の製品の評判が良いと、次のビジネスが舞い込んでくるようになります。

我々がお客様と二人三脚でモノづくりに取り組めるのはこういったビジネスモデルが背景にあり、お客様と同じ目標に向かってモノづくりの苦楽を共にできることは仕事のやりがいの一つです。

またお客様の業種は多岐に渡る点は商社ならではだと思います。私が担当するCODESYSで言うと、ロボット、建設機械、電力プラントなど様々な業種のモノづくりに携わることが出来ます。これはメーカーでは出来ない、楽しみだと思います。

日本のガラパゴス化を解消して国内製造業の競争力向上に貢献する

CODESYSを担当する私のプロダクトマネージャーとしての目下最大のミッションは、日本の工場の中で起きている「ガラパゴス化」を解消することです。日本の製造業、特にモノを生産する工場の自動化レベルは国際的に見ても非常に高いレベルにあることは確かですが、国際的に見ると国際標準から大きくかけ離れてガラパゴス化してしまっています。

私はこれは「局所最適」を突き詰めた結果だと思っています。日本のレベルの高い技術者が、自分の担当する機械・電気・ソフトをそれぞれに最適化した結果、ガラパゴス化が起きてしまったのだと思います。一方で今現在世界的にはIIoTや第四次産業革命といった「全体最適」の大きな波が押し寄せています。日本が今後も国際競争を勝ち抜くことが出来る高い技術レベルを持った工業国で在り続けるためには、この波に乗り遅れてしまうことは致命的になりえます。

大それた夢ですが、私は自分の扱うCODESYSという世界標準のソフトウェアで日本の製造業のガラパゴス化を解消し、日本の製造業の将来に小さくない働きをしていきたいと、日々使命感を持って仕事に取り組んでいます。

私が扱う製品を日本のお客様に広く使ってもらうには、日本の工場の中で起きている「ガラパゴス化」を解消することが最大のミッションになります。
日本だけを見ていると現状がガラパゴス化していることにすら気づきませんが、グローバルスタンダードと比較すると非効率な部分が数多くあります。

国際競争が激しい時代の中で、今まで通り日本が世界的に高いレベルの工業国で在り続けられるかという点について、私は大きな危機感を持っています。
日本人として、私の扱う製品で日本の製造業の将来を救うことに大きな使命感を感じて仕事をしています。

一日の流れ

一日の生活

休日の過ごし方

仕事で日本全国いろいろな土地に行きますが、プライベートでも旅行は好きです。
学生のころは言葉も文化も違う海外に行くことが怖かったのですが、仕事を始めてから海外に遊びに行くことも増えました。
まだ行ったことのないところに行ったり、まだやったことのないことしたりするのが好きなので、プライベートでも日々いろいろなことにチャレンジしています。

写真は、屋久島に旅行した際に撮った縄文杉と、興味本位で見に行ったらハマってしまって今や趣味になった相撲観戦です。食わず嫌いをせずに何でもしてみると、意外なものが好きになってしまったりして面白いです。

屋久島に旅行した際に撮った縄文杉 興味本位で見に行ったらハマってしまって今や趣味になった相撲観戦

入社のきっかけ
-人に使ってもらうためのモノづくりを-

私は新卒でリンクスに入社する前に、高専で5年間、大学に編入して修士卒業まで4年間の工学の勉強をしてきました。
もちろんモノづくりに携わる技術者になることを目指して勉強してきたのですが、その一方で工業製品を売ることの重要性も感じるようになっていました。
いくら自分が技術者として優れた製品を作ったとしても、その良さをアピールして伝える営業・マーケティングも優れていなければ誰も使ってくれません。
そして誰も使ってくれなければ何の役にも立たず、一円にもならないのです。
しかしながら工学を勉強するほとんどの人は私と同様にモノづくりをする技術者になることに憧れるため、技術を深く理解した上で上手く営業・マーケティング出来る人は世の中にあまり多くありません。
この両方を習得したくて私はリンクスに入社しました。

リンクスはオートメーションテクノロジーで日本の製造業への貢献を目指しています。
日本の製造業は世界的に見て高いレベルにあることに疑いの余地はありませんが、高い技術力ゆえにガラパゴス化してしまい、世界から取り残されそうな状態にあります。
今、私はCODESYSというドイツ製品のプロダクトマネージャーとして仕事をしており、この製品を日本国内に広く普及させることで日本の製造業をグローバルスタンダードへと導き、将来に渡って日本の製造業が世界トップレベルで在り続けるよう貢献したいと思っています。
またその中で技術・営業・マーケティングなどの要素を習得し、自分の目指す仕事人になれるよう日々努力を続けています。

リンクスの社員の特徴は難しい課題に対しても前向きで、チャレンジを恐れないことだと思います。
前向きな環境に身を投じるから自分も前向きになることができます。
リンクスが扱う製品は世界最先端の技術製品であるため、難しい課題に突き当たることも少なくありません。
そんなときに粘り強く、柔軟な思考で解決策を模索していく課題解決力を兼ね備え、次々に課題にチャレンジしていきます。
またそれぞれの社員が自分の仕事に誇りを持ち、自分自身の夢や目標を会社の目標と重ね、情熱を持って仕事に取り組んでいます。
これはまさに私がリンクスに入社を決めた要因の一つです。
ぜひ一度実際の社員と話していただいて社員の表情を見ていただければと思います。