かねてより案内していましたPhotoneo社製3次元センサーMotionCam3Dが2020年11月にいよいよ正式リリースとなります。
同社主力製品である PhoXiScannerのメートルオーダーの広範囲を精密に計測できるという特長をそのままに、さらに20fpsという高速性まで獲得したセンサーに仕上がりました。
MモデルとLモデルの中間的な撮像範囲のモデルにあたるS+, M+もラインナップし、より最適な選択肢を選びやすくなりました。
MotionCam3Dの登場により、3次元センサーの概念が大きく変わることとなります。
2Dアプリケーションでは9割方エリアカメラが使われる一方で、3Dでは多くの場合光切断のようなラインタイプが用いられています。
この、従来の縞投影タイプの3次元センサーでは対象物が一定時間静止する必要があることが大きな要因です。
高速な生産ラインで検査を実現するためには、ラインを停止させずにスキャンができる光切断しか現実的な選択肢がありませんでした。
対してMotionCam3Dは、グローバルシャッターのエリアセンサーのような感覚で3次元データを取得することが可能です。
これにより、動いてる対象物の3D形状の計測や検査が可能となります。
例えば物流業界では、倉庫の保管効率を上げるため、またトラックの積載効率を上げるために段ボールの三辺(長さ、幅、高さ)を事前に測定する「三辺計測」という作業を行いますが、
MotionCam3Dを使えば、コンベアで流れてくる段ボールに対して三辺計測を実施することが可能です。