日本国内でも弊社のBasler商品の売り上げが毎年40%以上の成長を継続して行っているところから、GigEおよびUSB3の浸透が徐々に進んでいると思っています。現在はまだカメラリンクのカメラが多く存在するのでこの状況はすぐに変化はしませんが、将来的にはセンサーがCCDからCMOSへ変化する中で、どれだけ多くのカメラメーカが最新のCMOSセンサーを採用してカメラリンクのカメラを開発・販売し続けるかがポイントになると思います。
少なくとも、最新のCMOSセンサーの搭載に積極的な海外のカメラメーカは、MediumもしくはFullコンフィグを必要とする帯域でない限り、カメラリンクのカメラをリリースすることは無いかと思います。つまり、カメラリンクを継続して使い続けるとカメラの種類の入手性が限られてくるのではと考えています。
足立: では、次のインターフェース、CameraLink HSやCoaXPressなどはどうでしょう?さらなる高画素・高速がトレンドとしてある今、GigE VisionやUSB3 Visionで賄えるものなのでしょうか?
村上: BASLER社ではメインストリームのマーケットで活動を行っているのですが、ハイエンドに目を向けると、CameraLink HSやCoaXPressという流れに向かって行くだろうという予測があります。あとは、USB3.1がどれだけ普及するかによって、どちらの流れになるのか見極めをしているようなイメージがあります。
足立: これに関連して、専用のGigE Visionボードを入れないと上手くパフォーマンスを発揮できない、ということはありませんか?
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