LinXExpressでもたびたび事例を紹介しているように、ロールtoロールのような無限長ワークの検査アプリケーションでは、ラインセンサーが広く活用されています。

搬送系と撮像のタイミングの同期をとるために、ラインセンサのエンコーダ同期機能が利用されます。Basler社のGigEラインセンサには、カメラ本体にエンコーダ信号を入力できるI/Oが搭載されています。これにより、通常のカメラリンクラインセンサと同様に、GigEラインセンサでもエンコーダ同期が可能です。Basler社のGigEラインセンサーは、2相エンコーダの逓倍機能や分周機能にも対応することができます。
図:カメラリンク/GigEラインセンサーのエンコーダ信号入力
また、撮像と検査を延々と繰り返す中で、取りこぼしの発生は許されません。
LinX Express No.143では、カメラリンクラインセンサーと画像取込ボード銀河の組み合わせによる、アヤハエンジニアリング殿の無限長取り込みアプリケーションを
紹介しました。加えて、Basler社のGigEラインセンサーは、カメラ内部に画像格納用のメモリ領域を確保しており、データ送信タイミングの変動をカメラ側で吸収し、取りこぼしの無い安定した無限長取り込みを実現します。
図:カメラリンク/GigEラインセンサーのリングバッファ構成
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