年間約4000台のカメラを使用、10年以上の開発実績を持つ検査機メーカー様のコメント
GigEカメラの活用に踏み切れない方が多くいらっしゃいます。特に取り込みの安定性(パケットロス、ノイズなど)について不安を感じていることが主な理由のようです。
BASLER GigEカメラの安定性について、年間約4000台ものカメラを使用され、10年以上の検査装置開発実績をお持ちのお客様からいただいたコメントを紹介します。
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従来の独自インターフェースを用いたカメラから、一般的なディジタルインターフェースカメラ(GigE、CameraLink、IEEE1394、USB)へと移行するに当たり、様々な評価を行いました。
弊社の検査装置は、ノイズが多い環境での24時間安定稼動が必須条件となる為、カメ
ラケーブルに対してノイズを発生させた上で長時間の画像取り込みなども含む評価を行いました。その結果、下記の理由によりGigEカメラを選定するに至りました。
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GigEカメラは転送帯域やパケットサイズなどのシステム設計を正しく行えば、パケットロスは生じない
(※1)
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カメラケーブルにノイズが乗り、画像データが破損した場合でも、GigEカメラは破損したデータの再送要求を行うことが出来る為、更に信頼性の高いインターフェースだと言える
(※2)
■ GigEカメラは標準でケーブル長100mが可能である為、配線面で有利
(※3) 』
(※1) GigEカメラはパケットロスが生じるために使用を不安視する声を聞くが、パケットロスの主な原因はシステム設計のミスであり、正しく設計を行いさえすればパケットロスは発生しない
(GigEの帯域幅に比べて余裕の無い転送レートを要求しない、途中に不用意にハブを入れない、他のEthernet機器と混在させない、など)
(※2) 他のディジタルインターフェース
[CameraLink、IEEE1394、USB] では、データの再送要求が出来ない為、ノイズにより破損したデータを修復する手立てがない
(※3) CameraLinkは10m、IEEE1394は4.5m、USBは5m
以上のように、GigE Vision規格がマシンビジョンに適した規格であり、安定して使用できるものであることが分かります。
本号に続く、第二弾、第三弾では、BASLER社のソフト技術者集団が実現したBASLER GigEカメラの特長機能をご紹介します。ご期待ください。
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