header

※LinX Express は、日頃お付き合い頂いているお客様、展示会やセミナー等でお名刺を戴いた方、また、雑誌やホームページから引合を戴いた事のあるお客様へ配信させて戴いております。

 

  「映像情報インダストリアル2月号」にてGigEカメラ『ace』記事が掲載

2010年4月のリリース以来、新たなメインストリーム向けカメラとして日本国内で高い評価を得ているPoE対応小型カメラ「ace」に関する記事が、業界専門誌「映像情報インダストリアル2月号」の特集【産業用小型カメラ】にて掲載されました。
本号では、その記事内容をダイジェストでお伝えします。さらに、「映像情報インダストリアル2月号」に掲載された全頁の記事をPDFにてダウンロードしていただけますのでぜひご一読ください。
 

■ 「ace」に関する記事全文はPDF形式にて以下からダウンロードできます
映像情報インダストリアル2月号記事


映像情報インダストリアル
映像情報インダストリアル2月号
※「ace」の表紙が目印

映像情報インダストリアル_2011-2月号:特集1_ace_リンクス

市場背景

産業用カメラのインターフェースがアナログからディジタルへ移行を始めたのは10年近く前にさかのぼる。FireWire(IEEE1394)を採用した産業用カメラが市場で見かけられるようになったのが2000年頃のこと。しかし、FireWireはあくまでもコンシューマ市場での要求に特化した設計であり、マシンビジョンで求められる要求を完全に満たしてはいなかった。そこで、マシンビジョン産業における標準規格団体AIAが、マシンビジョン用途に特化して定めた規格がGigEインターフェースである。GigEカメラが普及を始めたのが2005年以降であり、その勢いは加速化している。2012年頃にはGigEがFireWireを追い抜き、そしてその数年後にはGigEがアナログを超えると予測している。
なぜGigEインターフェースはマシンビジョンに適しているのか。ごく簡単にまとめると、ケーブルの長さと、パケット損失の回避方法にあるといえる。ケーブル長でいうと、USBは5m、FireWireは4.5mであるのに対し、GigEは100mまで電源込み(PoE:Power Over Ethernet)で伸ばすことができる。また、万が一データ転送中にパケット損失が発生した場合も、USBでは損失が発生したことも検知できない、FireWireでは損失を検知できるものの再送はできないのに対し、GigEでは損失したパケットを検知・再送できるために高い信頼性が得られる。   
   

GigEカメラ「ace」の開発コンセプト

BASLER社は2005年頃からメインストリーム市場でGigEカメラにより革新的な勝負に出ようと戦略を立てていた。そして、2010年にリリースしたaceは、常識を覆すほどの低価格と、アナログと同等の29mm角というコンパクトなサイズを世界で初めて実現した。
これを実現した要因は大きく二つあり、GigE規格の制定に積極的に貢献したことと、5年間に渡るコスト削減のコンサルテーションを徹底して採用したことである。
GigE規格の制定に積極的に貢献することで、いち早くGigE通信回路を自社で製作することに成功した。
また、aceというカメラプラットフォームを設計するに当たり、徹底したコスト削減のコンサルテーションを採用することで、VGA @ 100fps(PoE対応)カメラで49,000円という驚異的な価格を29mm角サイズで実現した。 
    






 
ace外観図

ロードマップ

aceは内部的にセンサー、処理ユニット(ノイズ処理など)、通信回路という3つのコンポーネントで構成されている。通信回路を変更することでGigEだけでなく、フルコンフィギュレーションのCameraLinkまで対応できるようになっている。そして、センサー部分については約1インチ以下であれば、いかなるセンサーでも搭載できるようになっている。
センサーという面では、ソニー製CCDの異なる解像度をラインナップに次々と加えていく。そして、価格面でより圧倒的なメリットを提供すべく、Aptina製CMOSセンサーもメガピクセルクラスの高解像度をメインに対応していく。さらに、高速かつ高画質で注目されるCMOSISセンサーも搭載できる仕組みになっており、こちらはGigE版とハインエンドモデルとしてフルのCameraLinkも対応する予定である。

 

aceラインナップ (リリース予定の製品含む)

 


 

※LinX Express 配信の中止・アドレスの変更をご希望の方は、お手数ですが右の「ご登録内容変更」よりお問い合わせください。