この問題を回避するため、BASLER pylonドライバは次の2つの設定機能をサポートしています。
■ Inter Packet Delayパラメーター
GigEカメラから送信されるパケットデータは通常送信準備が完了するとただちに送信されますが、
このパラメーターにより、1つのパケットを送信してから次のパケットを送信するまでの遅れ時間を設定することが可能です。
これによりデータ送信速度を緩和し、スイッチングハブのデータ整理時間を確保することができます。
■ Frame Transmission Delayパラメーター
複数台カメラを外部トリガー信号により同時に露光した場合、データ送信も同時に開始されるため、一度に大量のデータがスイッチングハブに到達し、
スイッチングハブの性能によっては送信がうまく行われず、パケットをロスしてしまう可能性があります。
このパラメーターを設定することで、カメラからパケットを送信開始するまでの時間を設定することができ、カメラ間の送信タイミングをずらすことが可能です。
つまり瞬間的な大量データ伝送を避け、安定動作する一定のデータ伝送量を保つことができます。
これら2つのパラメーターを的確に設定することで、下図に示すように、複数台同時取り込みを行う場合にもデータロスすることなく安定した取り込みが可能となります。
スイッチングハブを用いた複数台カメラシステムをお考えの際は、是非BASLERカメラの特長機能をご活用ください。
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