現在のプロセッサの演算能力の向上はマルチコア化に委ねられ、コア数は今後も継続して増加します(図1)。
一方、半導体製造装置や工作機械を初めとした産業用装置、またロボット、医療などの組み込み分野においては、組み込み系の専用プロセッサが1台の装置に複数存在し、これらの各プロセッサ単体での稼働率はそこまで高くありません。また、ユーザインターフェースにはWindows搭載の専用PCを設置、もしくはリアルタイムOS上で何とか構築しているのが現状です。これらの分散されたプロセッサを、マルチコア技術により1台のPCに集約することで装置のコンパクト化とコスト削減を実現し、Windowsが提供するユーザインターフェースなどの利点を組み込み用途で使用可能とするのがReal-Time Hypervisorです(図2)。
|
図1:ムーアの法則と Intelアーキテクチャ
図2:複数PCを1PCへ統合
|