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  HDevEngineで実現する新しい開発スタイル

HDevEngineとは、実行形式の画像処理アプリケーションから、直接HALCONの画像処理スクリプト
(dev形式ファイル)を呼び出すための仕組みです。ユーザーインターフェース(GUI)のみVisual Studioにて開発し、画像処理はdevファイルで行う、といったスタイルのアプリケーションを開発することができます。画像処理のメンテナンス性に優れていますので、例えば多品種検査などで、品種ごとに開発・デバッグを繰り返す必要がなくなり、devファイルの更新のみでアプリケーションの更新が可能となります。

(a) 一般的なアプリケーション

一般的なアプリケーション

ユーザーインターフェース(GUI)、
画像処理プログラム(cpp形式など)作成、
HALCONのDLLファイルとリンク・ビルドし
実行形式のアプリケーションとします。

(b) HDevEngine搭載型アプリケーション

HDevEngine搭載型アプリケーション

ユーザーインターフェース(GUI)を作成、
HDevEngineのDLLファイルとリンク・ビルドし
実行形式のアプリケーションとします。
画像処理プログラムはHDevEngineより
devファイルを直接呼び出して実行し、
GUI上に結果表示します。



HDevEngineを使用する2つのメリット

 1. devファイルの差し替えのみで画像処理内容を簡単切替

HALCONの統合開発環境HDevelopにより、devファイル内のパラメーター調整が
容易に実施可能であるため、例えば多品種検査で活躍します。


 2. ユーザーインターフェース(GUI)と画像処理を完全分離

HDevEngine用プログラムは一度開発すれば以後修正の必要はありません。
つまりアプリケーション(exe)を作成しなおす必要がないため、
ユーザーインターフェースの再利用により開発工数も大幅に削減可能です。

    

HDevEngineの使い方

・HDevEngine利用対象者
HDevEngineはHALCON 9.0に付属しています。 HALCONユーザーは標準的に使用可能です。     

・HDevEngine対応言語
HDevEngineは以下の開発言語にてご利用いただけます。
C++, C#, VB.Net, VB 6.0
    

・使用方法
開発環境(Visual Studio)にて、プロジェクトファイルとHDevEngineのDLLをリンクします。
リンクすることで、HDevEngine用関数を使用することができるようになります。

.Net用ライブラリ
C:\Program Files\MVTec\HALCON-9.0\bin\dotnet20\hdevenginedotnet.dll

C++用ライブラリ
C:\Program Files\MVTec\HALCON-9.0\bin\x86sse2-win32\hdevenginecpp.dll

Visual Basic6.0用COMインターフェース
C:\Program Files\MVTec\HALCON-9.0\bin\x86sse2-win32\hdevenginex.dll

 

・devファイル読込&実行方法
下記にC#での使用例を挙げます。
このように記述することでc:\sample.devをロード、実行することができます。
各言語向けの記述方法・サンプルプロジェクトについては、次のQ&Aも参照してください。

// devファイルのロード

HDevProgram Program = new HDevProgram("c:/sample.dev");

ProgramCall = new HDevProgramCall(Program);


// devファイルの実行

ProgramCall.Execute();

// devファイル実行結果より「ResultArea」という変数の値を取得

ResultArea = ProgramCall.GetCtrlVarTuple("ResultArea");

 

// HALCONの標準関数による画面への結果表示

Window.SetTposition(20, 20);

Window.SetColor("white");

Window.WriteString("Result Area: ");

Window.WriteString(String.Format("{0:G}", ResultArea));

 

HDevEngine Q&A

1. dev形式ファイルとは?
一般的なアプリケーション
HALCONの統合開発環境HDevelopにて作成した画像処理プログラムの保存形式がdev形式です。
HDevelopで編集できるファイル形式であるため、画像処理のデバッグを容易に行えます。
通常の開発工程では、上図のようにHDevelopの自動コード生成機能で各開発言語のソースコードに
変換し、アプリケーションに組み込まれます。


2. もう少し詳しい資料は?
下記パスに、各開発言語ごとのHDevEngineのサンプルプロジェクトが標準付属します。
HDevEngineを使用する場合に、例外処理の手順、プロシージャのみ呼び出す方法、外部プロシージャの設定方法、devファイルに含まれるdev系関数(dev_displayなど)とGUIウィンドウの関連付け方法など
細かな手順を実例を交えてご確認いただけます。

C:\Program Files\MVTec\HALCON-9.0\examples\hdevengine

また下記パスにHDevEngineの標準マニュアルがあります。

C:\Program Files\MVTec\HALCON-9.0\doc\pdf\manuals\programmers_guide.pdf


BASLER GigE 無償トレーニング定期開催決定 !!

2010年4月14日から16日の間、京都、名古屋および東京の3都市において開催されたGigE Visionセミナーには大勢のお客様にご参加いただき、「GigEカメラを検討するきっかけになった」、「GigEカメラ搭載装置の開発に役立つ情報が得られた」などの声を多数いただきました。
このような貴重な声を受け、本セミナーの内容に加え、BASLER GigEカメラを用いて画像の取り込みなどを体験する『BASLER GigEカメラ 体験トレーニング』の定期開催を決定しました。本トレーニングでは大人気のGigEカメラ「BASLER ace」シリーズを実際に操作しながら、取り込みに必要なハードウェア・ソフトウェア両方の知識を習得していただけます。
 

  
 【BASLER GigEカメラ 体験トレーニング】

 ■ 日時:
   2010年8月4日(水) 13:30〜17:00
   2010年8月27日(金) 13:30〜17:00

 ■ 参加費:無償

 ■ 定員:8名

 ■ 場所:弊社セミナールーム
  
 
■ お申し込みURL:
https://linx.jp/event/training/
  
    

    

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