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 アンケート集計結果から見る市場動向

すでにご報告の通り、2月25日・26日・27日に京都・名古屋・東京にて開催したマシンビジョンソリューションセミナーは、700名近くの方々にご参加いただき大盛況のうちに幕を閉じることができました(https://linx.jp/event/seminar/)。当日ご参加いただいた皆様からアンケートにご協力いただきました。本号では、そのアンケートの集計結果をご報告することで、マシンビジョン市場において皆様がどこに注目されているのか、参考材料としてご活用いただければ幸いです。


 

ご参加されたお客様の分野

 

弊社ソリューション部からの報告から興味のある内容


HALCON 9.0新機能で興味のある内容


  

考察

ソリューション部からの報告から見られるように、アプリケーションとして3次元処理およびラインスキャンカメラによる検査が注目を浴びています。これは、弊社がお客様から相談される案件の傾向とも完全に一致しており、マシンビジョンテクノロジーが新たな市場を開拓しているところが伺えます。
 
動的しきい値法は検査を行う上では必須の機能であり、HALCONの特徴機能の一つでもございます。球面の上にあるキズの検査に関する事例はインパクトがあったものと存じます。(https://linx.jp/image/news/express/2008/linx_express_i08054.shtml
 
新機能ではHALCONが提供する800個を超えるサンプルプログラム(画像付)に注目いただきました。アプリケーションを構築する上で、まったく白紙の状況からプログラムを作成するのではなく、800個もの事例からうまく応用して製作していただけます。実は、このサンプルプログラムの豊富さが原因でHALCONを選定いただいたお客様が多々いらっしゃいます。
 
新機能でもっとも関心いただけたのがフルテキストエディター機能でした。お待たせいたしました!古くからHALCONをご愛用いただいている方々には、再三にわたってご要求いただいていました。ここからも、HALCONの開発環境HDevelopが市場にてどれだけ活用いただけているかが伺えます。
 
やはりマッチング技術はマシンビジョンにおいて最も重要な機能であり、アンケートからもそれが伺えます。3次元計測のための全く新たなマッチング手法(可変形状サーチ、特徴点サーチ)により、マシンビジョンに新たな可能性を提供します。実はその応用方法は多岐にわたり、意外な活用事例も報告されてきています。
  
スピードは産業分野を問わず共通の課題であり、永遠の課題でもあります。今回は400個を超す関数がマルチCPUを活用して自動並列化を行うようになり、標準ハードウエアの技術革新をいち早く皆様に活用いただける環境が整いました。HALCONは常に最先端のハードウエア資産を最大限活用いただけるよう、研究開発に継続して投資を行っています。