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■ HALCONによる3次元画像処理機能
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マシンビジョンソフトウエアとして3次元処理機能を標準で提供する、世界的に唯一の製品であるHALCONは、3次元画像処理に対していくつもの手法を提供しています。それは、ケースバイケースで実際の対象物や設備環境やアプリケーション内容に応じて最適な手法を選択する必要があるためです。
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3D マッチング |
2次元のパターンマッチング技術を3次元に拡張した革新的な機能です。対象物の3次元CADモデル(DXF形式)から、自動的に各位置・姿勢におけるモデルを生成します。
3Dマッチングでは1台のカメラから物体の3次元位置・姿勢を取得することが可能となります。
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クランプの3Dマッチング結果 |
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円形・矩形の形状を用いた3次元位置・姿勢取得 |
対象物に既知の円あるいは矩形がある場合、取得した画像中から、円あるいは矩形状の部分を抽出し、変形度合いを元に対象物(対象物中の円・矩形)のカメラからの位置・姿勢情報が取得できます。
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円形・矩形に基づく3次元位置・姿勢取得結果 |
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ステレオビジョンによる3次元形状計測 |
ステレオビジョンは、3次元画像処理としては、2台のカメラを利用する3次元計測手法として広く知られています。カメラ1とカメラ2で対象物の同じ位置を捉え、三角法によりその位置の高さを計測します。対象物の同じ位置の検出にはHALCONのグレイ値マッチングの機能が組み込まれています。この三角法の処理を全ピクセルに対して適用することで実現します。
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ステレオビジョンによる平面の切れ角測定
(右下:結果のグラフィックス表示) |
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光切断法 |
光切断法はレーザーの反射光を利用する手法です。レーザーの反射光をプロファイルとして取得することで物体正面の高さ形状を復元することが可能です。
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光切断法のレーザーとカメラの関係(左)
ペンチを対象物として高さ情報を復元(右) |
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合焦点法 |
合焦点法では、カメラと対象物の距離を一定量ずつ変動させながら複数枚の画像を撮像し、焦点の合った部分のみを重ね合わせることで3次元形状を復元します。
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合焦点法を適用する対象物(左)
合焦点法実行結果(右) |
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その他の3次元画像処理機能と今後の機能拡張 |
HALCONは今回紹介した機能以外にも、フォトメトリックステレオや特徴点を利用した手法などを既に提供しています。
10年以上にわたって3次元処理機能に開発投資を継続した成果が今のHALCONを物語っています。まだまだ技術的な挑戦は始まったばかりであり、ロボット業界では安定しない照明条件や、複雑にバラ積みされたワークの認識、半導体業界では1um以下の高さ精度要求に加えて機構系も含めた200msという処理時間要求など、解決すべき課題は多くあります。そのような課題に対して国内のお客様数社と共同で研究開発を進めており、それらの成果もHALCON標準機能として次期バージョンにてリリースされます。
今後10年間も継続して拡張し続けるHALCONの3次元画像処理機能を是非活用ください。
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HALCON無償総合体験・学習キット 「HALCON Trial Kit」登場!
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HALCONの機能を総合的に体験できるHALCON Trial Kitをリリースしました。
HALCONを導入したが使いこなすまでには至っていないと感じているHALCONユーザー様、
簡易センサーでは困難なアプリケーションを柔軟に実現すべく、HALCON導入を検討中のお客様にとって、
まさに理想的な体験・学習キットを無償にてお試しいただけます。
HALCON Trial
Kitは、以下のwebサイトよりダウンロードすることができます。
(※ダウンロードにはユーザー登録が必須です)
↓「HALCON Trial Kit」の 詳細はこちら↓
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HALCON Trial Kit 起動画面
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HALCON新教科書
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HALCON
8.0のデモ版を使用してのオンライン自習書 |
本書はオンライン自習書としての特長を持ち、付録CD-ROMからHALCON 8.0のデモ版をインストールすることで、
本書にて紹介した実践的なサンプルプログラムを実行できます。また、各章で解説した技術内容をベースに課題が設けられており、
HALCONデモ版を用いてオンラインで学習することができます。
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