【結果】
●
X方向誤差平均値: -1/78
ピクセル
● Y方向誤差平均値: 1/353
ピクセル
● X方向 3σ: 1/64
ピクセル
● Y方向 3σ: 1/63
ピクセル
※3σ
は計測結果のばらつきを示す指標
キャリブレーションプレートのように計測対象のエッジが明瞭な場合、1/50
ピクセル精度は十分実現可能な値であることを今回の評価結果から確認できます。 また、図4では、実際の値と計測値の間の誤差は周期的に振幅していることが見て取れます。この振幅の周期はほぼ1ピクセルに相当しています。これは、CCD素子の有効撮像範囲は電子回路などにより制限されていることが要因と考えられます(これをCCD素子のフィルファクターと呼びます※「画像処理アルゴリズムと実践アプリケーション」参照)。 すなわち、今回の評価における計測結果のばらつきは3σ
で約1/60ピクセルと非常に小さいものですが、この小さなばらつきですらハードウェア的な要因により発生するのであって、HALCONのパターンマッチング手法の限界によるものではないことがわかります。
HALCONの持つ超高精度なマッチング機能を是非活用ください。
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