PCI Express対応 銀河++Meシリーズ

すでに多くのユーザ様に導入いただいているPCI Express対応、次世代アナログ画像入力ボード・銀河++Meシリーズでは、画像処理システムを構築する上で有用な様々な機能をサポートしています。ここでは、銀河++Meシリーズの優れた設計概念や特長的な機能を紹介します。
   

仮想フレームグラバー:Virtual Frame Grabber

銀河++Meシリーズは、仮想フレームグラバー(VFG:Virtual Frame Grabber)構造を採用しています。このVFGはカラーカメラを考慮して設計されており、VFG1つで3個のA/D変換器と1個のコントロールチャンネルを搭載し、シャッター制御は3つのA/D変換器に対して同時に行う構造になっています。銀河++Mxeの「x」は接続できるカメラの台数ではなくこのVFGの数を表しており、つまりこれは非同期で制御できるカメラの台数に対応しています。

仮想フレームグラバー(VFG)の構造

複数カメラ接続

銀河++Meシリーズでは、1つのVFG当たりに3個のA/D変換器が搭載されているため、1つのVFGに、カラーカメラであれば1台、モノクロカメラであれば3台まで接続することができます。これはつまり、VFGを4つ搭載した銀河++M4eの場合、1台のボードでカラーカメラを最大4台まで、モノクロカメラであれば最大12台まで接続できることを意味しており、複数カメラが必要なアプリケーションにおいて飛躍的に費用対効果を向上することが可能です。
また、銀河にはカメラエディタ機能がついており、カメラ仕様に合わせて設定を行うことでどのようなカメラであっても接続することができます。銀河++Meを採用することで、最適なカメラを自由に選択することができ、さらにそのカメラを複数台接続することが可能となります。
   

アナログモノクロカメラ最大12台まで接続可能
  

アナログカラーカメラ最大4台まで接続可能
  

銀河++Meシリーズ 接続可能な構成一覧

ボード名/カメラ種類

非同期/同期制御
モノクロカメラ

同期制御
モノクロカメラ

非同期/同期制御
カラーカメラ

銀河++M1e

1台

3台

1台

銀河++M2e

2台

6台

2台

銀河++M4e

4台

12台

4台

 

リングバッファ機能

取り込みのループと処理のループを独立したスレッドで実行させる高速処理手法において、画像処理ループの延滞が生じた場合に、取り込みのループが追いついてしまい、未処理の画像に対して上書きを行ってしまう恐れがあります。
この問題を防ぐために、銀河ではリングバッファを用意し、順にメモリに書き込んでいく機能を備えています。銀河が取り込んだ画像をリングバッファに順に書き込んでいくのに対して、画像処理アプリケーション側ではリングバッファから過去に蓄えられた画像を順次取り込んでいくため、高速取り込みによる取りこぼしや未処理の問題を回避することができます。
   


  
リングバッファ機能:取り込みと画像処理の独立実行を実現

64bitOS対応

32bitOSでは1アプリケーション当りで使用できるメモリは2GBまでと制限されてしまうため、大容量画像・複数台カメラを用いるアプリケーションにはメモリ制限のない64bitOSへの対応が必要不可欠でした。しかしながら、64bitOSに対応する画像入力ボードが乏しく、システム構築の障害となっていました。銀河++Meシリーズは、64bitOSを完全にサポートすることで、これらの要求に対応します。銀河を採用していただくことで、超高速取り込みだけでなくハイエンドな画像処理システムを構築することが可能です。
  

露光完了割り込み

カメラの露光が完了した時点で、PC上のWindowsに割り込みを発生させることができます。これは、ある位置で目的の画像を撮像したら、画像をボードそしてPCに転送する時間を待つことなく、ステージだけでも次の位置に素早く移動させたいという要望に基づいてサポートした機能です。

  

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